【FXテクニカル】ドル円

ドル買いの勢いは弱まりつつある。エンベロープでトレンドを探ると一連のドル売り基調がひとまず終息しているシグナルが点灯しており、82.50での底堅さを維持する限り急激なドル安の展開にはなりにくいと思われる。

しかし、83.00のライン突破に手こずるようだと、一度82.50ブレイクをトライする動きが市場で活発化するリスクは常にあると考えた方が良さそうだ。

今日も82.50-83.00を中心レンジと考えると、上限の83.00レベルで上値が抑えられている要因として、フィボナッチ(82.53-84.41)23.60%戻し(82.97)の存在が挙げられる。先週末の米雇用統計発表後の戻りを抑えただけでなく、昨日もこのテクニカルポイントが意識された経緯があるからだ。

更に今日は短期レジスタンスラインも83.00レベルで交錯していることから、3つのレジスタンスポイント(82.97、83.00、短期レジスタンスライン)が重なることになる。この状況を突破する勢いを見せるなら82.50が目先の底値と想定できそうだが、反落するようなら上述した通り82.50をブレイクし、まずは82.00割れを視野に入れた動きとなる可能性が出てくるだろう。

82円台を維持できるならドルロングの調整と考えられる。 82.00のラインを挟み82.02(84.41-80.54のフィボナッチ61.80%戻し)やエンベロープの下限81.94レベルがサポートゾーンとして意識される可能性もあるが、逆に簡単に破られるようだと市場の警戒感が一気に高まり、81.65(11月12日安値)をもブレイクする可能性がある点には注意したい。

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