大阪証券取引所は1日、2010年11月の売買状況について発表した。これによると、2010年11月のFX取引『大証FX』の取引高は、前月比34.0%増の79万654単位で、月次ベースで初めて70万単位台に乗せ過去最高を記録した。取引金額は、同38.2%増の7,371億円だった。
月次ベースで過去最高の取引高となった理由として、大証では、「今年4月以降、証券会社の参加が増え、口座数が徐々に増えていることが一番の要因」と分析。さらに、「アイルランド危機や東アジア情勢の緊迫化などにより、為替相場が動いたことも原因として挙げられる」としている。これを裏付けるデータとして、USドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/ドル、NZドル/円の5通貨ペアで、11月の取引高が過去最高となったという。
一方、2010年11月の先物取引は、「日経225先物」の取引高が前月比1.9%減の149万3,540単位、取引金額が同1.3%増の14兆6,167億円、「日経225mini」の取引高が前月比7.0%減の997万373単位、取引金額が同3.7%減の9兆7,746億円だった。
また、11月のJASDAQの売買代金は3,461億円と対前月比33.0%増加。個別証券オプションの11月の取引高は13万9,529単位と、月次ベースで4か月連続今年最高の取引高を更新するとともに、2008年6月の13万8,088単位以来の水準を記録した。