マッドハウスは、生前の今敏(こん さとし)監督が次回作として取り掛かっていた長編アニメ映画『夢みる機械』の制作を再開したと発表した。
『夢みる機械』は、生きるものがいなくなった遥かな未来、電気ロボットのリリコと彼女が作り出したロボットロビンを主役にした子供から大人まで多くの"人間"の心に響く感動のSFエンタテインメント。本作では「生きることによって目的が生まれる」という至ってシンプルかつ人間なら誰もが持っている可能性をめぐる深いメッセージが核となる。
なお、同社は今回の制作続行に関して、「今年8月24日に膵臓癌(膵癌)により46歳の若さで他界したアニメ監督、今敏。その今監督が生前、次回作として制作に取り掛かっていたのが長編アニメ『夢みる機械』です。既にホームページ等で監督自ら設定やキャラクターを発表しており、日本のみならず世界中のファンがこの作品の完成を待望しておりましたが、今年8月24日、今監督は46歳で人生に幕を閉じました。その後、制作続行不可能とも思われた時期もありましたが、たくさんの方から本作品の制作に関してのお問い合わせや暖かい応援の声を頂き、この度、改めて制作体制を整え、再び本作品の完成に向けて走り出すことになりました。待ち望んで頂いている世界中のファンの方々のため、そしてこの作品の完成を誰よりも熱望していた今監督のために、監督の意思を継ぎ、監督代行の下、制作を再開することをご報告申し上げます」とのコメントを発表している。
『夢みる機械』主なスタッフ
原作・脚本・監督: 今敏
監督代行・作画監督: 板津匤覧 / 共同作画監督: 井上俊之
音楽: 平沢進
プロデューサー: 丸山正雄(マッドハウス)
制作: マッドハウス
公開: 未定