FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。リスク回避要因であった欧州の財政懸念は徐々に緩和の方向へ振れており、リスクテイクの動きが広がり円安の流れになるのとの観測が市場で広がるかが本日も焦点となろう。

上記のことを踏まえドル円の動向をチャートで確認すると、ここ数日、93円を挟むような状況が継続。中心レンジ93.25円から92円辺りでもみ合っており、明確な方向感が感じられない。

92円もしくはその上のフィボナッチ23.60%レベル92.60レベルで足固め出来れば、ダブルトップを形成した95.00のラインを狙いやすそうなチャートと思える。仮にそのような展開となった場合、93円ミドルレベルには21日MAがレジスタンスラインとして意識されており、ここを完全に突破するかがドル買いの強さを占う上で重要だろう。もっと具体的に言うなら、目先の直近高値93.54円レベルを越えてくるまでは、ややショートバイアスと見ておきたいところ。

一方、下値を探ると、相場が荒れチャートが崩れており、何とも言えないが、フィボナッチをかぶせてみると、23.60%レベル92.60を割らずにその上の水準で現状推移しているため、目先のサポートポイントとしてこの水準を見ておきたい。

その次のポイントは38.20%レベル91.11。ここは、91.00のラインと共にローソク足で止められた水準であることから、注目したい。

最後にオシレーター系を確認すると、RSIは50前後、MACDはややゴールデンクロス気味なのは昨日と変わらず。

USD/JPY 日足

USD/JPY RSI & MACD 日足