FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。午前中に発表された中国の生産者物価指数は6.8%(予想6.5%)、消費者物価指数は2.8%(予想2.7%)と、インフレ関連指標は共に市場予想を上回った。

豪ドル円 日足

一方、鉱工業生産は前年比で17.8%(予想18.5%)と市場予想を下回ったため、一連の中国関連指標への反応は限定的なものとなった。

しかし、インフレ指標の高まりは、今後中国当局の金融引き締め政策を連想させる可能性もあり、心理的ライン85.00もしくは86.00手前で上値が抑えられる可能性も出てきた。

上記のことを踏まえ日足ベースで考えた場合、サポートラインブレイク後の急落が終息し、急反発の展開となるも、85.00がレジスタンスとして意識されている。このラインを突破しても21日MAが85円ミドル少し下に位置しているため、レジスタンスゾーンを形成する可能性も考慮した方がいいだろう。

ショートカバー継続により85.00-50のゾーンを突破した場合には、86円付近にあるサポートラインの上へと再び上昇するかが焦点となりそうだ。しかし、1月上旬に86.00がレジスタンスとして上値を抑えた経緯を考えると、今回の上昇も同水準付近で上値が抑えられる可能性がある。

仮に上記の85.00や86.00へ到達することなく反落した場合は、83.00のラインが第1の焦点として浮上しよう。

83.00をブレイクした場合は、200日MAが意識される展開となるか注目。特に200日の方は、昨日サポートラインとして意識されていることもあり、短期的には豪ドルを下支えする可能性がある。