東京工業品取引所は27日、東京穀物商品取引所(東穀取)が東京工業品取引所のシステムの利用を開始する時期を、2011年1月4日(大発会日)をめどとすると決定したと発表した。

東京工業品取引所は2009年5月、NASDAQ OMX製のパッケージソフトを国内取引所で初めて導入。注文のレスポンス時間は10ミリ秒(100分の1秒)以内を実現、サーキット・ブレーカー制度に対応するなど、「世界最高水準の性能と国際標準の取引機能を備えたシステムを構築した」(東京工業品取引所)。

東京穀物商品取引所が東工取のシステムを利用することにより、東穀取の市場参加者は上記の取引環境を享受することができるほか、「両取引所に加入している取引参加者は、取引ルールやシステムの仕様が統一されることによって、コストが削減できると期待される」(同)としている。