丸の内朝大学オープンキャンパス「英語ができると世界がわかる~ワールドニュースを英語で読み解く2日間~」が13・16日、ニッセイ・ライフプラザ丸の内で開かれた。

講師のマネックス・ユニバーシティ 内藤氏

同イベントは、Gabaマンツーマン英会話とマネックス・ユニバーシティの共同企画。朝を活用して学びの場を提供している「丸の内朝大学」(市民大学)のオープンキャンパス期間を利用して、英文記事などを使用しながら"世界からみた日本"を読み解いていく有料講座。

学習意欲の高いビジネスパーソンを中心に両日ともに各30名が参加。13日は「海外で報道される日本ってどんな国?」をテーマに、英文記事やCNNで報道されたトヨタのリコール問題を材料に、世界で報道される日本のニュースを英語・経済という2面から学んだ。また16日は「世界を知って賢い選択をしよう」と題して、日本の経済状況に関する英文記事を読み、日本の報道機関との内容の違いを読み比べた。

グループワークや意見の発表などを通して参加者が積極的に英語を使う

マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長の内藤氏は、実際に投資を始める際のメディアの選択や活用法を紹介した。内藤氏は同じデータでも執筆者や立場によって主義・主張が異なることを指摘。定点観測と内外複数メディアの比較を行うことにより「マスコミや専門家の意見に左右されないように、事実を追求する姿勢が重要」と強調した。さらに「みんなが知っている情報は旬が過ぎている。例えば新聞に景気がよくなると書かれていたとしても、それを見て投資してもダメ。事実との差に収益機会が存在することを理解すべきだ」と述べた。

自身の英語学習体験について内藤氏は「英語を使う機会が今後、だんだん増えていくのではないかと思っている。英語で情報収集しないと、翻訳を待っている時間がもったいないし、主義・主張といったバイアスがかかった情報だけ見ていると正確な判断ができない」とした。自身の英語学習方法については「こんなにトレーニングになるの? と思うくらいの負荷で毎日続けることが重要。」とアドバイス。「誰にでもできる方法として例えば投資なら、米国のYahoo! Financeのトップページだけを毎日5~10分閲覧するようにする。トップページだけでも、昨日の夜中のマーケットで起こったことが情報収集できる」と話した。

また英語上級者には、雑誌『The Economist』を読むことを薦めた。「ただこの雑誌は難しい。毎週届くのですが正直全部読むのは無理、なので最低限、自分の専門であるファイナンスの記事は読もうと思って続けています」と笑顔を見せた。

また現在、ツイッター上で英語に関心のある人のコミュニティを作ろうとしていることを紹介した。「英語で学ぶを合言葉にハッシュタグ(#shinobyeng)に人が集ってきている。このような仲間を作るのも続けるコツ」と参加を呼びかけた。

最後に内藤氏は、「前に述べたとおり、投資は差を見つけるのが大事。投資判断をするために、英語と日本語でバランスの取れた情報収集をすることが肝要。短期的な話ではなく、1年、5年、10年たって世の中どうなっていくのだろうということを考える材料として、英語による情報収集も盛り込んで。正しい知識はお金を作る」と話した。