スタンダード&プアーズ(S&P)は13日、投資家のアジア地域企業の株式と信用ポートフォリオの管理を支援することを目的に、アジア地域の事業会社の分析をサポートする2つの商品を新たに提供すると発表した。
新商品はスタンダード&プアーズがアジア太平洋地域の金融市場においてより広範かつ詳細なサービスに対するニーズに応えるべく開発。
具体的には、アジア太平洋地域各国で債券・株式双方の国内資本市場の発展のため、多くの発行体に関する情報と深い分析へのニーズが高まりつつあることや、地域市場の自由化が域内グローバル企業のクロスボーダー案件の増加をもたらし、こうしたプレーヤーになじみのない企業の分析作業への負荷が高まっていること、などを背景としている。
新商品の名称は、『CreditModel Asia』と『Asia Pacific Stock Research』。「CreditModel Asia」は、同社のリスクソリューション部門が開発した韓国および台湾の1,000社以上の企業の信用スコア提供を可能とするモデルで、投資家や銀行などが抱えている債券、貸出金、カウンターパーティのリスクなど、中堅及び大企業の信用リスク評価をサポートする。
一方、「Asia Pacific Stock Research」は、アジア太平洋地域の13市場、2,500銘柄に株式分析の対象を大幅に拡大。調査対象を拡大することで、「投資家が世界の他の地域の投資機会の分析や比較を効率的に行えるようにする」(同社)。従来はアジアにおいて、定性的な分析で350銘柄をカバーしていたが、「今回のカバレッジの拡大によって、投資家の利便性が向上することを期待している」(同)としている。