富士重工業のモータースポーツ専門会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)は、スバルインプレッサWRX STIをベースに運動性能を向上したコンプリートカー「R205」の発売を開始した。価格は473万5500円。トランスミッションは6速マニュアルのみ。

インプレッサ「R205」

R205は、これまでにSTIが企画した「S203」「S204」と同様にインプレッサWRX STIシリーズをベースに運動性能を向上したモデル。今回はシリーズ中でもっともスポーツ性能の高いWRX STI spec Cで採用された仕様や装備を活かし、内外装の加飾を控え、走りに特化し性能を磨きあげたモデルとして「ロードスポーツ」を意味する「R」を車名に採り入れたという。

フロント

リア

専用形状のグリルに、R205ロゴがあしらわれる

専用塗装のSTI製サイドガーニッシュ

ブラック塗装の大型リヤスポイラー

STI製フロントアンダースポイラー

STI製リヤアンダースポイラー。エキゾーストもR205専用

インテリア

開発では、ハンドリングに最も時間を費やしたとしており、STI製ダンパー、スプリング、フレキシブルタワーバー、フレキシブルサポート・リヤなどを装着し、新開発のフレキシブルロードスティフナー、専用開発のブリジストン製ポテンザRE070などを採用した。これらによりステアリングの応答性やサスペンションの路面追従性を高め、しなやかな乗り心地と信頼感のある乗り味を両立させ、STIが提唱する「強靱でしなやかな走り」に磨きをかけたという。

エンジンは、専用ボールベアリングターボ、専用チューニングのECU、専用低排圧スポーツマフラーを装着し、最高出力320馬力(235kW)、最大トルク44kg・m(431N・m)を実現した。前後ブレーキにはブレンボ製モノブロックキャリパー(フロントは対向6ポット、リアは対向4ポット)が装着される。外装にはフロントアンダースポイラー、新開発のリヤアンダースポイラー、ブラック塗装の大型ルーフスポイラーのほか、専用フロントグリル、専用サイドガーニッシュ、18インチ鋳造アルミホイールなどが装着される。

コンソールに装着されたシリアルナンバープレート。エンジンルームにも装着される

アルカンターラと本革製のレカロ製バケットシート

フロントに装着されるSTI製フレキシブルタワーバー

車体下部にはSTI製フレキシブルドロースティフナーも装着される

ブレーキは前後ブレンボ製のモノブロックタイプでフロントには対向6ポッドが装着される。ブレーキディスクは、18インチ2ピースタイプグルーブドディスクローター

リヤは対向4ポッドで、18インチグルーブドディスクローターが装着される

STI製のピロボールブッシュリンクリヤサスリンク

サスペンションは前後ともSTI製ダンパーとスプリングを採用する

リヤに装着されたSTI製フレキシブルサポート

STI製18インチ×8 1/2JJ鋳造アルミホイールとR205専用チューニングのポテンザRE070。タイヤサイズは245/40R18

専用ボールベアリングツインスクロールターボとR205 専用強化シリコンゴム製インテークダクト、インタークーラーウォータースプレイが装着される