トヨタはマークXをフルモデルチェンジして発売を開始した。スタンダード、スポーツ、プレミアムの3タイプを用意する。エンジンは3.5L V6エンジンと2.5L V6エンジンを搭載する。駆動方式はFRと4WD(250G Fourのみ)。価格は238万円~380万円。

250G "Sパッケージ リラックスセレクション"(アイスチタニウムマイカメタリック、オプション装着車)

新マークXは2代目となり、スポーティさと上質さを熟成させ、FRセダンとしての質感を高めたとしている。外観は、ダイナミックな見応えを表現する「グラマラス」と近代感や精度感を表現する「テック」を合わせた「glam tech(グラムテック)」をキーワードに、前後ピラーの裾野を拡げアンダーボディとの一体感を高めたサイドシルエットや、1,435mmの全高に、全幅とトレッドを20mm拡大した低重心スタイルとした。また、3連を強調したヘッドランプやメッシュグリルでスポーティ感を強調したという。前後重量バランスは54:46で安定した走りを実現している。

リアビュー(プレミアム、2WD、ブロンズマイカメタリック)

サイドビュー(プレミアム、2WD、ブロンズマイカメタリック)

エンジンには従来のV6 3Lエンジンに変わり、新たにV6 3.5Lエンジンを搭載。最高出力は318PS(234kW)、最大トルクは38.7kgf・m(380N・m)へと引き上げられた。トランスミッションはDRAMS(駆動力統合制御システム)を備えた6 Super ECTが組み合わせられる。また、サスペンションの摩擦抵抗を低減したほかアームの剛性を高め、リニアなステアリングフィールと上質な乗り心地を実現したという。新たに車速に応じて前輪の切れ角を制御し、ステアリング操作を支援するVGRS(Variable Gear Ratio Steering:ギヤ比可変ステアリング)を設定し、EPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)の最適化によりドライバーの意志に近い操縦性を実現した。エンジン、ブレーキ、ステアリングを統合制御し、高い車両安定性と予防安全性能を追求したVDIM(VDIM:Vehicle Dynamics Integrated Management)も設定される。

インストルメントパネル(350S、2WD、オプション装着車)

インテリア(350S、2WD、オプション装着車)

インテリア(250G "Sパッケージリラックスセレクション")

イルミネーション(シフトレバー+ヒーターコントロールパネル+フロント&リアドアトリム)

環境性能では、CO2の低減を目標とした燃費向上を図り、2.5L 2WD車で13km/L、3.5L 2WD車では10.2km/Lとクラストップレベルの低燃費を実現したという。2.5L 2WD車の「リラックスセレクション」では、「平成22年度燃費基準+15%」を達成、環境対応車普及促進税制および環境対応車普及促進対策費補助金の対象車となる。