漫才コンビの中川家が8月16日、大阪・なんばグランド花月(以下、NGK)にて約6年ぶりとなる単独ライブ『中川家の特大寄席』を開催することになり10日、吉本興業大阪本社で発表会見を行った。

NGKで単独ライブを開催する中川家。左から剛、礼二

「あっさりシンプルに行こうと今は思ってますけど、僕らのアドリブがかなり出て濃い内容になる可能性が高い(笑)」(礼二)という同イベントは、2人がかねてから「ぜひ漫才の台本をお願いしたかった」というザ・プラン9のお~い!久馬が書き下ろした新作漫才をメインに、おなじみの「細かすぎるモノマネ」、アドリブ満載のコントなどを盛り込んだ"特濃"の中川家ワールドを展開する。

「僕らのライブに来るお客さんはなぜか公務員系が多い」と特殊な?客層を明かして笑わせた剛

吉本のホームグラウンド・NGKでイベントを行うにあたり「中途半端なことはできない」と意気込む2人。漫才も新作なら、独自の視点で日常を切り取る「細かすぎるモノマネ」も新しいネタを披露する予定という。どんなネタが飛び出すかは本番まで秘密というが、礼二は「『いい旅夢気分』のオープニングで、役者さん夫婦が『ここ、金目鯛が食べれるんだって』『ああそうなんだ』とか言いながらそのまま歩いていくみたいな、飾りっ気のないテレビらしくないシーンをやってみたいと兄貴に言うたら『それ、大丈夫なんか?』とウケを心配されたのでボツになりそう。でもまぁ、全体的にそんな感じの地味のネタです(笑)」と、剛も「区役所の窓口とか、テレビのスタッフさんとかもやりたいんですけど、お客さんにわかってもらえるかどうか……(笑)」と中川家らしいマニアックな志向をうかがわせて笑わせていた。

礼二は11月に誕生するという第1子について「今月には男か女かがわかる予定です」と報告も

さて、今年3月に東京・ルミネ the よしもとで行われた『特大寄席』にはサプライズゲストとして明石家さんまが登場し、中川家とトリオ漫才を披露して話題となった。剛は「今回もさんまさんに出てくださいとお願いしたんですけど、『NGKの舞台は立ったことあるからもうええわ』って言われまして(笑)」とさんまへのオファーは叶わなかったものの「『気が向いたら行く。ノーギャラで出てもいい』と言ってくれている芸人さんが1人いる」と今回もスペシャルゲストが予定されていることをにおわせた。まだ調整中らしく名前は明らかにされなかったが、ヒントは「今年の春ごろ、結構世間を騒がせた芸人」とのこと。先ごろ、マスコミを賑わせたあの人気芸人? の登場も期待できそうだ。

また会見では、礼二が責任編集を務めた鉄道本『笑う鉄道 上京編 関東私鉄読本』を、剛が自らの反省を綴った小説『クリスマスには焼き魚にローソクを』をと、最近出版されたそれぞれの著作をPRした2人。礼二は「僕のはそこそこ売れたからいいんです。問題は剛くんの本。さんまさんに帯のコメントを寄せてもらってることもあってキッチリ結果出さなアカンので、ぜひ買ってください!(笑)」と泣きのアピールを行っていた。