豪クイーンズランド州観光公社が2009年1月11日より募集を開始し、選考を重ねてきた"The Best Job in the World(ザ・ベスト・ジョブ・イン・ザ・ワールド)"こと、PR活動を営む島の管理人"アイランドケアテイカー"が6日、決定した。倍率約3万5,000倍を勝ち取ったのは、イギリス人男性のベン・サウスホール氏となった。

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"The Best Job in the World"は同公社が「世界自然遺産であるグレートバリアリーフの素晴らしさを全世界の人々に伝えたい」という願いからPR活動の一環として展開したもの。"アイランドケアテイカー"となったサウスホール氏は今後、ハミルトン島に6カ月間滞在し、グレートバリアリーフを周遊しながら各種マリンスポーツを楽しみ、その魅力をブログを通じて伝えていく。そのほか、魚のえさやりやプールの清掃、郵便物の回収も行う予定だ。こうした業務に対して報酬は15万豪ドル(日本円で約900~1,000万円)が支払われる。サウスホール氏の業務開始日は7月1日。

クイーンズランド州観光公社の日本代表・西澤利明氏は「観光キャンペーンは日本も含め世界中で数多くありますが、これほど大きな話題と関心を集めたキャンペーンは他に類がないと思います。今後もクイーンズランド州観光公社は世界の観光地としてのPR活動を続けていく所存ですので、ご支援をお願い申し上げます」と述べている。

また、最終選考の16名に残っていた日本人の小林美絵子氏は全ての選考を終え、「やり終えた気持ちでいっぱいです。他の候補者とも仲良くできたので、海外に行く際は、是非、みんなのところに立ち寄りたいと思います」と落選ながらも、悔いはない様子で心境を語った。