一時はかなり取り沙汰されたヨガブームも少々落ち着きを見せた今、次なるエクササイズに求められるものは何だろうか? その問いに答える新エクササイズプログラムが、4月から「ティップネス」各店で登場する。現代のニーズに合わせた新エクササイズの内容を、体験を交えてレポートする。

ティップネスで展開される新プログラムは、これまでのエクササイズ(運動機能的価値)に心理的要素をプラスしたもの。外面的に優れた身体を目指すだけでなく、知的好奇心や五感を刺激するプログラムにより、「内面から充実した美しい女性」をサポートする、というものだ。開発におけるキーワードは、心身のバランスを図る従来のエクササイズに"知=アタマ"という新しい価値を加えた「アタマ×ココロ×カラダ」。これにオリジナリティや効果を合わせて検証し、厳選された結果が4月より登場する2つのプログラムである。

オリジナルエクササイズ「HULA HULA(フラフラ)」

1つは、フラダンスをベースにしたオリジナルエクササイズ「HULA HULA(フラフラ)」。ティップネスの昨年中のプログラムで人気のあったダンス系エクササイズから、とりわけ"習い事感覚"でハワイの伝統や考え方を学びながら運動できるフラダンスを取り上げている。開発を手がけたインストラクターの渡辺俊恵さんによると、「これまでフィットネスクラブではフラダンスの専門家からの協力を得るのは難しかったが、今回のプログラムではフラマスター最高位の称号を持つSandii(サンディー)氏によるオリジナルソングの提供を実現した」とのこと。オリジナル曲に合わせたコリオグラフィ(振付)もティップネスオリジナルを制作するなど、今までにない本格的な内容となるようだ。メインターゲットは日頃の疲れを癒すだけでなく、新たな発見を求める20代~30代の女性。エクササイズを通して外見を鍛えるだけでなく、自分を高めるための引き出しを増やしたいという女性の欲求を満たすプログラムだ。

「ウーマンズセラピーワークアウト」

2つめは、アラフォー世代の女性をターゲットとした「ウーマンズセラピーワークアウト」。日常生活で「なんとなく身体がだるい」といった"プチ不調"を感じることが多い30~40代を対象に、ストレス改善や筋バランスの改善、スタイルアップを目指すプログラムだ。アンチエイジングのためのエクササイズを幅広く手がけるエクセルシアのあめのもり ようこ氏が監修を手がけており、ポイントは、クッションのような柔らかな素材のオリジナルピローを使ってエクササイズするということ。エクササイズツールというとゴムやプラスチックの無機質なものが多い中、「もっと女性が親しみやすいものがあれば」と考えたのがきっかけだそうで、ピローのほかにオーガニックのアロマウォーターや様々な音楽を使うことで、五感を刺激しながら心身の充実を図っていく。開発に協力したメディカルアーバンクリニックの望月俊男氏によると、ウーマンズセラピーワークアウトの被験者では、ウォーキングを主体としたエクササイズよりストレス改善度が高いという実験結果が出たという。見慣れないピローを使ったエクササイズということもあり、ちょっとイメージしにくいが、次の体験で感覚をつかむことができた。