イベントチラシ
(c)横山隆一 (c)手塚プロ (c)手塚プロ・虫プロ (c)鈴木伸一

杉並アニメーションミュージアムは26日より、近代日本漫画に大きな足跡を残した2人の人物を館長自らが解説する展示会「私が案内する 横山隆一・手塚治虫 二人展」を開催する。両人と交流があり「ラーメン好きの小池さん」のモデルともなった鈴木伸一館長がアニメーションの視点から両巨人を紹介するという。11月24日まで。

近代日本の漫画文化を支えたパイオニアである横山隆一と手塚治虫には「アニメーション」という共通点があり、横山は「おとぎプロ」、手塚は「虫プロ」というアニメ制作会社をそれぞれ自宅敷地内に作り、テレビアニメの草創期を牽引したことで知られる。

今回の企画展では、それぞれが制作したアニメ資料を「横山隆一記念まんが館」と「虫プロ」および「手塚プロ」の協力により特別展示。中でも日本最初の国産テレビアニメシリーズ「インスタント・ヒストリー」(おとぎプロ)や、藤子不二雄・石ノ森章太郎らが制作に関わった「鉄腕アトム第34話 ミドロが沼の巻」(虫プロ)の動画は特に貴重な品。同ミュージアムの鈴木館長は、実際に横山隆一および手塚治虫とアニメの仕事をした経験があり、同展では同氏から見た2人の巨人の姿をアニメ制作秘話を交えて紹介するとしている。

期間中は横山隆一や手塚治虫および鈴木伸一館長が関わったアニメーション作品を、150インチスクリーンのアニメシアターで毎日上映する。また、9月27日には藤子不二雄A氏と鈴木館長によるトークイベント「横山隆一と手塚治虫は僕たちにとって何だったのか(仮)」を、10月25日には手塚治虫とともに長年アニメーションを作ってきた小林準治氏が講師を務めるお絵かきワークショップ「手塚キャラクターを描こう!!」をそれぞれ開催する。