複数のFX業界関係者らによると、個人情報が使用されて本人の知らないうちに勝手にFX口座が開設されるという事例が最近業界内で発生しているという。悪質なアフェリエイト業者が嘘の手口で個人情報を収集してFX口座を開設し、FX業者からの奨励金を手にしているものと見られる。
悪徳業者の手口は、「回答するだけで○○円プレゼント」などとうたったアンケートを消費者に送り付けるもの。警戒心の薄い消費者はアンケートの景品に釣られて生年月日や住所、年齢などの個人情報と「免許証」や「保険証」などのコピーを悪徳アフェリエイト業者に送ってしまう。悪徳アフェリエイト業者はこの個人情報を元に、自分のブログのバナーを経由して本人に無断でFX口座を開く。
これにより悪徳業者は、FX業者やFX業者のアフェリエイト代理店から口座開設のアフェリエイト手数料を手にするという。さらにFX業者によっては口座を開設するとその口座にキャッシュバックをするキャンペーンを行っている場合もあり、この場合は本来口座名義人が受け取るべきキャッシュバックも悪徳業者が手にする。個人情報を無断で使用された消費者には悪徳業者から実際に「アンケートの謝礼」が送られてくるため、だまされたことに気付かないという。
FX(外国為替証拠金取引)専業大手のFXCMジャパンでは、被害を防ぐため「むやみに個人情報を書かないこと、免許書のコピーなどを送らないこと」を消費者に強く勧めている。FX業者やオンライン銀行の口座開設の確認は免許書のコピーなどで行うため、これを悪徳アフェリエイ業者に使われると本人確認フローを通ってしまうのだという。また、「知らないFX業者から届いた書類は確認すること」も重要。万が一身に覚えの無い口座開設確認書類だった場合、その場でFX業者に連絡することでFX業者は悪徳アフェリエイト業者を通報でき、被害の拡大を防ぐことができる。
FX業者各社においても不正口座開設に対して目を光らせる一方、悪徳アフェリエイト業者の情報を開示している日本アフィリエイト・サービス協会と連携して被害の防止に努めているとのこと。