ドゥカティモーターホルディング社は、イタリアEICMAミラノショーで、スーパーバイク「1098R」とネイキッドバイク「Monster 696」を発表した。イタリア及び日本への投入時期や価格などは未定。同時にスポーツクラシックバイク「GT1000」にクラッシックシルバー×スモークグレイの新色を導入する。

Ducati 1098R

MotoGP直系スーパースポーツ「1098R」

1098RはMotoGPで開発された技術をフィードバックしたスーパースポーツモデル。Lツインエンジンは1,198ccの排気量を持つテスタストレッタエボルツィオーネエンジンで、最大出力は180HP(132.4kW、9,750rpm)、最大トルクは13.7kgm(134Nm、7,750rpm)。サーキット走行用の専用ECU(コンピュータ)と102dBカーボンサイレンサーを含むレーシングキットが付属する。市販バイクとしては初めてDTC(ドゥカティトラクションコントロール)システムを搭載し、動作範囲はライダーが8つのプロファイルの中から走行中に選択できる。また、レーシングマシン「デスモセディチGP6」譲りの楕円形状スロットルや、GP7用に開発されたインストルメントパネル、ブレンボ製モノブロックラジアルマウントキャリパーなど、MotoGPテクノロジーを取り入れた初のロードゴーイングドゥカティとしている。

スイングアームは片持ち式

レーシングキットに付属するテルミニョーニのカーボンサイレンサー

ボディ上面はホワイト。フロントフェンダーはカーボン製

アルミニウム製シングルサイドスイングアームを採用し、リアサスペンションには、フルアジャスタブルで車高も変更できるオーリンズ製TTXシングルショックを備える。フロントサスペンションはオーリンズ製43mmフルアジャスタブルフォークを採用した。ホイールは1098Sに採用したものより1.9kgの軽量化を施したマルケジーニ製鍛造マシン仕上げホイール、カウルおよびフロントフェンダーはカーボン製。

ネイキッド「Monster 696」

Monster 696は、696ccの排気量を持つドゥカティのネイキッドモデル。燃料タンクは、リムーバブルアウタースキンで覆われ、簡単にカラーリング変更が可能。また、リアシートカバーも簡単に着脱でき、2人乗りにも対応できる。696では、ハンドルバーへの距離を短縮し、僅かに下げられた。シート高はドゥカティシリーズ中最低の770mmとなっている。フロントブレーキは320mmダブルディスクとラジアルマウントキャリパー。リアスイングアームはアルミニウム製の両持ちタイプ。ヘッドライトには新たにトリプルアークメインビーム、リアはLEDを採用したライトユニットを備える。重量も軽量化が図られ従来モデルに比べ7kg減の161kg。

Ducati Monter 696

タンクカバーは着脱可能

リアシートカバーを装着。着脱は簡単に行える

ブレーキランプはLED

GT1000 クラッシックシルバー×スモークグレイ サイドビュー

GT1000 クラッシックシルバー×スモークグレイ リアビュー