本田技研工業(ホンダ)は、第40回東京モーターショー2007に世界初公開となるコンセプトモデル2台を含む乗用車および各種技術展示物を出展すると発表した。展示車両は、世界初公開となる次世代ハイブリット・ライトウェイトスポーツ「CR-Z」と燃料電池車「PUYO(プヨ)」の2台のほか、既発表のコンセプトモデル、年内発売予定新型インスパイアやシビックタイプRレーシングコンセプトなど計11車種18台となる。

CR-Z(コンセプトモデル)

ホンダの乗用車ブースでは「この地球で、いつまでもモビリティを楽しむために」をテーマにCO2低減などの環境対応とモビリティの楽しさを両立するための様々な技術を展示する。コンセプトモデルのほか、9月のフランクフルトモーターショーで発表した次世代ディーゼルエンジン「i-DTEC」の機構モデルや技術展示、市販予定車などを展示する。また「明日のエネルギーコーナー」では、新しいエネルギー開発の取り組みとして、稲藁(いねわら)からエタノールを製造する技術や今年の秋より日本全国で発売する次世代型薄膜太陽電池などを紹介する。

「CR-Z」は"Compact Renaissance ZERO"の略で、先進技術により環境に対する負荷を抑えた上で、誰もが運転する楽しさを感じることのできるハイブリッド・ライトウェイトスポーツ。エクステリアには大型フロントグリルやシャープなボディライン、19インチアルミホイールなど、力強い走りと先進的なイメージを目指した。インテリアには「Hi-TECH & EMOTIONAL SPORTS]をコンセプトに、ガラスオブジェのようなメーターユニットを採用し、圧迫感のない知的で軽快なイメージを表現したとしている。

CR-Z(サイドビュー)

CR-Z(リヤビュー)

CR-Z(イメージカット)

CR-Z(インパネ)

CR-Z(インテリア)

CR-Z(イメージスケッチ)

「PUYO」は、日本語の擬音"ぷよぷよした"から名づけられたもの。燃料電池技術を活用した超高効率な小型の骨格と親近感のあるデザインにより、使う人や周りの人も楽しくさせるモビリティの提案としている。エクステリアは角のない箱形フォルムとし、最大空間を追及。ボディ自体を柔らかい素材にすることで、実質的な安全性の向上を図り、同時に光るボディによって操作する位置を誘導したり、クルマの状態を知らせる機能なども持つ。インテリアは透明感あふれるもので、起動と共に盛り上がるインストルメントパネルモニタやコンソールスイッチ、光る液体を使ったメーター表示、ジョイスティックによる操作などが特長。

PUYO(コンセプトモデル)

PUYO(サイドビュー)

PUYO(ドアはガルウィングタイプ)

PUYO(インテリア)

PUYO(タイヤは自在に動く)

PUYO(ドアを開けたところ)

PUYO(イメージスケッチ)

そのほかの参考出品車は、「FCX CONCEPT」「シビックTYPE R(レーシングコンセプト)」など。市販予定車としては、「インスパイア」「ステップワゴン」「ステップワゴンスパーダ」などが、レース出場車としては「F1(RA107)」「アコードディーゼル(2007年JOY耐出場車)」「シビックハイブリッドレーサー(2007年ニュルブルクリンク25H出場車)」などが展示される。技術展示としては、次世代ディーゼルi-DTECエンジン(カットモデル/機構モデル)、V6-VCMエンジン、IMAエンジンなどが出品される予定。

FCX CONCEPT

インスパイアのプロトタイプ