日本でTOEICテストを実施・運営する、財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会はこのほど、ビジネスパーソンの国際化に関する意識調査の結果をまとめた。今回の調査は、全国の20代から30代の男女計400人を対象に7月10日から12日にかけてインターネット上で実施されたもの。

調査結果によると、「自分も英語さえ出来れば良かったのに」と感じたことがあると答えた人は全体の80.5%に上った。うち「どのようなシーンでそう感じるか」との質問には「趣味・娯楽(旅行・映画鑑賞・読書など)や知人・友人との会話において」(54.3%)が最も多く、続いて「インターネット(ニュースポータル、YouTube、Second Life、オンラインゲーム)を使っているとき」(30.7%)、「興味がある分野の勉強・情報収集(英語の勉強は除く)をしているとき」(27.3%)という結果になった。

「自分も英語さえ出来れば良かったのに」と感じたことがあると答えた人は全体の80.5%

自分の意見などを話したり、書いたりする力「発信型英語力」(65.8%)が、誰かの発言や文章を聞いたり読む力「受信型英語力」(34.2%)を大きく上回った

これからのグローバル社会において必要な英語力については、自分の意見などを話したり、書いたりする力「発信型英語力」(65.8%)が、誰かの発言や文章を聞いたり読む力「受信型英語力」(34.2%)を大きく上回った。発信型英語力があることによるメリットについて、ビジネス面では「やりたい仕事を諦めずにすむ(ビジネスチャンスが広がる)」が55.3%、プライベート面では「旅行が楽しくなる」が59.0%でそれぞれトップとなっている。一方、発信型英語力を養うために日々行っていることについては「特に行っていることはない」が76.0%で最も多かった。

「発信型英語力を養うために日々行っていることは」との質問で「英語の話せる友人や恋人を作る」は2位にランクイン

また、発信型英語力がつきそうなウェブ関連サービスでの行為については「セカンドライフ(バーチャルコミュニティ)で英語を話す人と交流を持つ」(26.3%)、「Skype(インターネット電話)で英語を話す人と交流を持つ」(26.0%)などが挙げられたが、 「ウェブ関連サービスを利用したことがない」が36.8%でトップとなり、ウェブ関連サービスの利用者はまだ少ないことが窺えた。

発信型英語力がつきそうなウェブ関連サービスでの行為については「ウェブ関連サービスを利用したことがない」が36.8%でトップだった

さらに「発信型英語力のあるイメージが最もあるメジャーリーガーは誰か」との問いには「イチロー(鈴木一朗)」が74.3%で2位以下を大きく引き離した。なお、2位は桑田真澄(16.0%)、3位は松井秀喜(5.5%)と続いている。また「意外と発信型英語力のあると思う著名人(俳優・タレント・文化人・お笑い芸人など)」は藤原紀香が37.5%で1位。僅差で2位が釈由美子(36.3%)、やや間を空けて3位が加藤あい(24.0%)となっている。また、「○○王子」のニックネームで親しまれている石川遼 (ハニカミ王子)、斎藤佑樹 (ハンカチ王子)の両名も海外遠征でのインタビューなどから、それぞれ6位、8位にランクインしているのも注目だ。

発信型英語力が最もあるイメージのメジャーリーガーは
順位 氏名 %
1位 イチロー(鈴木一朗) 74.3%
2位 桑田真澄 16.0%
3位 松井秀喜 5.5%
4位 松井稼頭夫 2.5%
5位 井川慶 1.3%
6位 松坂大輔 0.4%
意外と発信型英語力があると思う著名人は(2つまで回答)
順位 氏名(英語活動) %
1位 藤原紀香(国際親善活動など経験) 37.5%
2位 釈由美子(英語教育番組『英語でしゃべらナイト』で司会経験あり) 36.3%
3位 加藤あい(留学経験あり) 24.0%
4位 パックンマックンのマックン(相方が外国人) 15.3%
5位 押切もえ(英語教育番組『英語でしゃべらナイト』で司会経験あり) 8.8%
6位 ハニカミ王子/石川遼(海外遠征経験あり) 4.5%
7位 松本人志(映画監督で国際デビュー) 3.0%
8位 ハンカチ王子/斎藤佑樹(日米野球で海外遠征経験あり) 0.8%
9位 その他(北野武、二宮和也など) 4.5%