キリンシティと三菱UFJニコスは23日、JR東日本が発行した電子マネー「Suica(スイカ)」と非接触IC決済サービス「ビザ タッチ(スマートプラス)」を導入することで合意した。両方の決済サービスを1台で処理できる共用クレジット端末を設置し、7月下旬からキリンシティ町田店で取り扱いをスタートさせる。

ビザ タッチはビザ・インターナショナルが提供する国内共通の非接触IC決済サービスでスマートプラスは三菱UFJニコスが独自に展開している同様のサービスを指す。両サービスとも携帯電話を使ったモバイル型とプラスチックカード型があり、親カードをDCカード・UFJカード・NICOSカード、子カードを「ビザ・タッチ」「スマートプラス」とする親子カード方式を採用。利用分は親カードに合算して一括請求される仕組みとなっている。

キリンシティは麒麟麦酒の全額出資子会社で、東京と神奈川の主要駅を中心に同名のビアレストラン38店舗を展開。「こだわりの料理と樽生ビールの店」をコンセプトにドイツ伝統の3回注ぎによるクリーミーな泡が自慢の本格的樽生ビールを提供しているという。

今回、電子マネー「Suica」と非接触IC決済サービス「ビザ タッチ(スマートプラス)」導入により、キリンシティでは来店客が集中する時間帯でのレジ混雑の緩和や、代金支払いのスピードアップの実現を目指すとしている。