フィンテック、アドテック、メドテック、など、“○○×テクノロジー(テック)“という言葉を耳にするようになって久しい。これらは、総称して「X-Tech(クロステック)」と呼ばれており、メディアで頻繁に目にするのはもちろん、IoT、AIなど日々進化するテクノロジーによって実際にX-Techビジネスを始める企業も増え続けている。今月は、そのX-techのなかでも注目を集めつつある、"ペットテック"について触れてみたい。

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ペット飼育頭数に反比例して拡大するペットテック市場

ペット飼育頭数に反比例して拡大するペットテック市場

一般社団法人ペットフード協会によると、過去5年間でペットの飼育頭数は減少しているという。犬の飼育頭数においてはかなりのペースで減少を続けており、2017年からは2年連続で犬が猫を下回る数となっている。しかしながら、昨今の少子高齢化の後押しもあり、ペットは人生を共にする「家族」として飼育する傾向が高まっているのだ。オーガニックフードや、健康寿命の延伸を目的としたプレミアムフード、高齢ペットが食べやすいソフトタイプのフードなど、商品がどんどん多様化していくことで一匹あたりにかける手間が手厚くなり、費用が高騰している。そうしたなかで、よりペットと飼育舎の関係性を強くすることを可能とする「ペットテック」に関心が高まっているのだ。

矢野経済研究所によると、2018年度の国内のペットテック市場規模は小売金額ベースで、前年度比321.7%増の7億4,000万円と推計されている。2018年度から2023年度までの年平均成長率(CAGR)は46.7%で推移し、2023年度には50億3,000万円までの拡大を予測しているという。

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    ペットテック市場規模推移

ペットテック事例

まず主な例としては、見守りカメラを開発するTomofun社の"Furbo"がある。見守りカメラはAIを搭載し、飼育者の留守中に犬をモニタリング、犬が飼育者とコミュニケーションを求めている場合にスマートフォンに通知するものや、自動追尾機能でペットをいつでも見られるようにした商品、ディープラーニングで犬や猫を認識してその映像のみを切り取り、飼育者に送るアプリなどがある。

また、ハチたま社の"toletta"といった、猫の尿の量や回数のほか、体重などを測定し猫の健康状態を管理する猫用スマートトイレは、猫の顔認証で個体識別する商品のほか、首輪に個体識別バッジをつけて識別する商品なども開発されている。

Loc8tor社開発の"tabcat"などの、ペットロケーターと呼ばれている製品は、GPSを採用する商品のほか、迷子猫の捜索用にBluetooth発信機の電波をスマートフォンで受信して位置を特定する商品もある。

市場は拡大傾向に

ペットテックが一番進んでいる国は、ペット大国のアメリカだ。現に、これまで紹介してきた製品、サービスも、アメリカで先行して発展してきたものが多い。

加えて最近では、散歩を依頼したい飼い主と散歩代行を行う登録者とを専用アプリを使ってマッチングさせるという犬の散歩代行ビジネスが注目され、日本でも同様のビジネスが始まっている。

さらに、今年1月にはスタートアップ企業のシロップが、複数の投資家から2億円を調達するなど、ペットテック市場はいま、拡大路線を歩んでいる。今後もテクノロジーの発展とともに、新たな商品・サービスが登場してくるのは間違いないだろう。


情報提供:アヴネット株式会社

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