前回「Google Vids」で、以前はできなかったスライドからナレーション付き動画の作成が可能になったことを説明しましたが、他のツールでも「Gemini」の強化によって、以前はできなかったことが、現在はできるようになったケースがいくつかあります。「Google Workspaceをビジネスで活用する」の過去回はこちらを参照。
その1つに挙げられるのが「Googleスプレッドシート」です。GoogleスプレッドシートではこれまでGeminiのサイドパネルを用い、表作成をサポートする機能などは利用できましたが、Geminiに指示をして表の内容を編集することはできませんでした。
しかし2026年4月には、Geminiを使い表の作成だけでなく、編集する機能も追加されています。当初この機能は米国英語でしか利用できませんでしたが、2026年6月には日本語をはじめ、多くの言語でこの機能が使えるようになりました。
そこで、今年発売された折り畳みスマートフォンの性能と価格を表にまとめる、という事例を基に、その使い方を説明したいと思います。
Geminiで表を作成
まずは、Googleスプレッドシートで新しいスプレッドシートを作成すると、Geminiのサイドパネルが開くので、ここに作成したい表の内容をプロンプトとして入力します。
するとGeminiが作成したい表の内容や作成手順など、作成プランを提示してきます。内容に問題がなければ「承認」を押してください。
Geminiが、指示した内容を基に表を作成してくれます。内容にもよりますが、表が完成するには数分程度待つ必要があるようです。
ここまでであれば、従来の表作成サポートでも十分実現できたものなので、今度は以前できなかった、Geminiに指示をして表を編集するという作業にチャレンジしてみましょう。
GeminiでGoogleスプレッドシートを編集
表の内容を確認しますと、他の機種とはコンセプトが異なるモデルが1つ混じっているのと、最近の折り畳みスマートフォンでアピールポイントとなっている、本体の薄さが表に含まれていないのが気になります。
そこで引き続き、Geminiのサイドパネルで「コンセプトが異なる機種を削除する」「本体を開いた時と閉じた時の厚さを追加する」という2つの指示をしてみます。
先程と同じように、Geminiが具体的な変更のプランを提示してくるので、問題がなければ「承認」をクリックします。
するとGeminiが表を編集し、数分程度待つと編集した表に反映されます。セルを人の手で一切操作することなく、プロンプトの入力だけで表の編集もできてしまうのは非常に便利です。
ただ現状では少しの編集を加えるだけでも、Geminiが提示したプランを承認した上で、作業が終わるまで数分待つ必要があることから、かなり時間がかかってしまいます。その仕組みから一連の作業はGeminiの「Deep Research」に近い処理をしているものと考えられます。
多くの資料を比較して表やグラフを作成するなど、複雑な処理をするのには適していますが、ちょっとした編集をするのにはあまり向いていないというのが正直なところです。
そうしたことから現状では、Geminiには複雑な分析や繰り返しの多い作業などを任せ、簡単な修正などは人の手でこなした方がよいでしょう。Geminiは非常に便利ですが弱点もあるだけに、頼り切るのではなく上手く使い分けることが、より作業を効率化するコツといえそうです。





