大阪・関西万博が絶賛開催中でございます。で、今回の万博、かなり宇宙の話題が多いなーと思ったので、予約なしでも入れるところ中心にご紹介します。いや、まだ1回しかまともにいってないんだけどー。

4月13日から、大阪市の埋め立て地、夢洲(ゆめしま)ではじまった大阪・関西万博。なんだかんだいって、人気になってきました。私も参りましたが、採算度外視の出展物、特に海外パビリオンが見られるので、あ、これは7500円でも納得だわという感じでございます。現地料理を日本の衛生基準で食べられるのもよき。おおむね3倍の値段ですが。

  • 来たぞ万博

    来たぞ万博……写真センスのなさがイヤになります。これは朝で空いてる時です

最大人気のイタリア・バチカン館

さて、その万博で最大の人気が「イタリア・バチカン館」でございます。なにしろ「ファルネーゼのアトラス(世界で最も初期の星座絵をほってある彫刻)」ほか国宝クラスを惜しげもなく展示。日本で特別展示したらそれだけ何千円ととるやつですよ。世界を制覇したローマ帝国の末裔。そしてなにげにG7サミット国であり、ミラノコレクション、フィアット、フェラーリの国はダテではありません。あ、ちなみに、イタリア館、見てません。4時間待ちといわれて心折れました。コタツ記事です、すみません。イタリア行ったことないから見たいんすけどね。

  • イタリア館の前の様子

    イタリア館前の様子

イタリア館の前。手前は予約レーン。予約できなかった私は、2時間待ちといわれてくじけましたが、その後4時間待ちになったのでした。ちなみに、脇にイタリアンジェラードなどを出す店があり、こちらは15分待ちくらい。ウマかったです。日本の2倍の値段ですが。自動仕分けゴミ箱もおもしろかった。

さて、大阪・関西万博ですが「いのち輝く未来社会のデザイン」英語では“Designing Future Society for Our Lives”で、生きることと社会がテーマになってございます。実際、見たいくつかのパビリオンでは、未来へ向けて、生存するために社会が何をすべきか、まあSDGsですね、な内容が展開されていました。モナコ公国は、カジノと自動車レースのイメージだったのですが、海洋保護に力を入れているといった内容に、いや、本当に知らないものだなと思ったものでございます。ポルトガルの外観が大航海時代をイメージしてロープなのはびっくりしました。中もモナコと同様、海洋推しでしたね。

万博で見かけた宇宙の話題

さて、そんなSDGsな感じと思いきや、それ以上に、印象に残ったのは宇宙でございます。未来の社会デザインというよりも「うちの国も、宇宙やってますが、なにか」な展示が目についたのでございます。

たとえば、インド。インド館は予約不要で、混雑している日でも割とすんなり入れます。なかは、博物館という感じで、奥の部屋でやっているステージに入れれば、ダンスや歌などのショーが見られてええ感じです。ホンモノですからねえ。で、パビリオンは、インドの富豪の宮殿のイメージだそうです。

また、その中の一番いいところに展示してあったのが……。おい、ローバーやないかい。おい、日本より先に、米・ソ・中国についで4番目に月着陸に成功した、チャンドラヤーン3号やないかい。ああ、日本がSLIMだHAKUTOだいうてる先に成功させたインドすげえやろな中身にぎゃふんだったのでございます。みんな素通りするなよーと思わず言いたくなりました。

  • インド館

さらにスイス。アルプスの少女ハイジ推しで、「ス」という形のイスがあるカフェ(分かりますよね)なのですが、結構テクノロジーの展示が充実しています。ロボット関係のデモもあったりします。でも、スイスから彗星の匂いをかげる展示があるとは思わなかったですよ。

これは、ヨーロッパが共同して運用した彗星探査機ロゼッタのランダー(着陸機)フィラエが調べたチェリモフ・ゲラシメンコ彗星の匂いを再現したものなのだそうです。

  • チェリモフ・ゲラシメンコ彗星の匂い

ボタンを押すと、彗星の匂いがかげる。匂いはうん、すてきな香りではないです。が、なんか生命の生々しさが感じられるようなないような。

スイスは時計と銀行とアルプスなイメージの国ですが、なにげに、WWWを産んだ世界トップクラスの加速器を持つ研究所「CERN」がある国でもあります。スイスの科学技術者のサラリーは世界一だという話もあり(友人談)、まあ、アインシュタインが相対性理論を思いついた国でもあるわけで、サイエンスの匂い(彗星の匂いか)がぷんぷんするのも無理からぬところでございます。これ、かなりユニーク体験なのでのぞくのよいかと思いますよ。

また、カナダ館も宇宙でございます。こちらは予約と先着のハイブリッドで、予約とれたらそっちがよいのですが。国際宇宙ステーションのカナダアームでお馴染みですが、国際宇宙ステーションな気分が味わえます。

  • 国際宇宙ステーションな気分

また意外なところでは、アラブ首長国連邦、エミレーツなUAEですね。産油国はそろって立派なパビリオンを出しているのですが、UAEも宇宙には力をいれていて、なぜか日本の宇宙飛行士 若田さんも登場しますが、展示がございました。個別にスタッフが解説してくれますので、声をかけるのもよいかもしれませぬ。

そして、本命といえばアメリカです。予約制をしたら予約がとれないとアメリカ人から言われ、全面先着順にしたところです。基本3時間待ちとかです。外に並ぶのです。日傘とか水分とかしっかりでございます。雨の日は傘よりポンチョがいいかもしれませぬ。

で、はい、これもくじけて行けてないのですが(隣のフランス館は行ったのに……実は間違えてならんだ)、ロケットの打ち上げやらをしっかり見せる中身とのことです。外では大モニターでアメリカの紹介映像を流していて、まあ並んでいる間も楽しめますね。

カフェは割とすんなり入れますが、宇宙デザインのカフェなので、ひたりたい方は是非という感じですな。屋台も宇宙な感じでええですよ。

  • 宇宙デザインのカフェ

他には中国も、昨年成功したばかりの、月のウラの砂を持ってきています。中国星座などの展示もあり、価値があります。アメリカほど並ばないのでよいかと。

日本館のほかにもJAXAの展示施設も

そして、日本です。火星の石の展示をしているのもそうです。予約制メインで、朝のうちは並んで入ることもできるようです。まだ見てないです。1日では無理!

あと、それとは別にJAXAの展示施設が西ゲートのはずれーの方にあります。こじんまりしつつ、映像などがなかなかよいということでございます。

ところで、予想以上に万博が人気になったために、大阪市内の人気施設が軒並み空いているらしいです。USJ行くならいまという話もありますし、博物館やら百貨店やら実際すいていました。こちらも狙い目ですな。

ということで、また万博行きますので、アメリカとかイタリアとか入れたらレポートするつもりですが。ただ、うんいいんだけど、一回いくと、食べたり交通費だったりで結構お金がとんでいくんだよねえ。でもまあ、めったにない機会なのはたしかでございます。

想像以上に、サイエンスが一杯の万博。みなさんもぜひ。