最初に結論:「MousePro C5-A5A01BK-A」は、15.6型の大画面とテンキーを備えながら約1.69kgに抑え、Ryzen 5 7535HS、長時間駆動バッテリー、充実したセキュリティ機能やサポートを組み合わせたスタンダードノートPCだ。
記事の重要ポイント:
  • 1:15.6型×約1.69kgの重さで、オフィスでの常設利用のほか会議などでの持ち運びも可
  • 2:一般的なビジネス業務は快適にこなせるが、メモリ容量はBTOでの増設も検討
  • 3:Secured-Core PCや標準3年保証など、企業導入を意識したセキュリティ

2026年で15周年を迎えたビジネス向けPCブランド「MousePro」(MousePro 15周年特設サイト)。15周年の節目に、新たなブランドメッセージとして「これでいい」より「これがいい」を掲げ、ビジネスの現場で求められる品質や使いやすさ、サポートのさらなる向上に取り組んでいます。MousePro製品は全機種に3年間無償センドバック修理保証と24時間365日の電話サポートを標準付帯するほか、MousePro Cシリーズでは最長5年間の保証延長にも対応します。

今回、マウスコンピューターのビジネス向けPCブランド「MousePro」から、 AMD Ryzenプロセッサを搭載した15.6型スタンダードノートPC「MousePro C5-A5A01BK-A」が登場しました。

大型ディスプレイを搭載しながら約1.69kgという持ち運びも可能な質量と、アイドル時に最大約14.5時間、動画再生時に約7時間という長時間バッテリー駆動を実現しているのが特徴。今回、その実機を試すことができたので、実際にさまざまな場面で試して業務での使い心地をチェックしてみました。

  • マウスコンピューターの15.6型スタンダードノートPC「MousePro C5-A5A01BK-A」。レビューにあたりメーカーから機材を借用した

    マウスコンピューターの15.6型スタンダードノートPC「MousePro C5-A5A01BK-A」。レビューにあたりメーカーから機材を借用した

15.6型なのに約1.69kg、会議や社内移動も軽快に

ノートPCにはさまざまなサイズがありますが、業務用ノートPCでは、画面が大きく、表計算や資料作成などを行いやすい15~16型クラスの製品も選択肢に入ります。

画面が大きく見やすいうえ、内部スペースや排熱に余裕があって高性能なパーツを搭載しやすいのがその理由。なかでも15.6型は汎用性が高く、多くのオフィスに導入されています。基本的に据え置き利用を想定したサイズなのでモバイルには向きませんが、最近は薄型軽量化が進み、社内で移動するときなどに気軽に持ち運べる製品も増えてきました。

マウスコンピューターの「MousePro C5-A5A01BK-A」もそのひとつ。本体サイズは357.2(幅)×232.8(奥行き)×21.1(高さ)mmとA4ファイルサイズをひと回り大きくした程度で、質量は約1.69kgに抑えられています。

  • 黒を基調とした落ち着いたデザインで、ビジネスシーンでも使いやすい

    黒を基調とした落ち着いたデザインで、ビジネスシーンでも使いやすい

薄型軽量化のトレードオフになりやすいのがバッテリー駆動時間ですが、本製品の場合はJEITA測定法3.0準拠でアイドル時に最大約14.5時間、動画再生時に約7時間という長時間駆動を実現(16GBメモリ/256GB M.2 SSD、標準バッテリー搭載時)。

実際に文書作成を中心とした比較的軽めの作業で使用してみましたが、2時間連続で使用してもバッテリーはまだ6割以上残っていました。負荷のかかり具合によっても駆動時間は大きく変化しますが、これくらい持てば会議や打ち合わせの際に残量を気にすることは少なくてすみそうです。

据え置きメインで利用する際に悩ましいのが、内蔵バッテリーの劣化です。リチウムイオンバッテリーは、満充電や放電状態が続くと劣化しやすいという特性があります。長持ちさせるには一般的にバッテリー容量の50~80%に保つことが望ましいとされ、ACアダプターをつなぎっぱなしで使う際は充電管理が欠かせません。

本製品には、その制御ができる機能が標準で搭載されています。プリインストールされているアプリ「Mouse Control Center」の「バッテリーマネージャー プラス」機能を使うと、バッテリーの充電上限を80%または任意の値に設定することが可能です。

  • Mouse Control Centerの画面。バッテリーの充電上限を設定することが可能

    Mouse Control Centerの画面。バッテリーの充電上限を設定することが可能

ちなみに「Mouse Control Center」には、PCのパフォーマンスやファンの回転数を制御する機能も搭載されています。負荷のかかる処理を安定した動作で行いたいときや、静かな場所で周囲の迷惑にならないよう使いたいときなどに役立ちます。

実際に据え置きで使ってみて便利に感じたのが、電源端子が本体背面に搭載されている点。ケーブルが本体に隠れてジャマになりにくいので、机周りをスッキリさせることができます。またHDMI端子やUSB 3.2 Gen 2 Type-C(映像出力とUSB PDに対応)も本体背面に配置されています。

インタフェースはこのほか、本体左側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-A、LAN、セキュリティスロットが、本体右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-A(常時給電に対応)、USB 2.0、microSDカードリーダー、ヘッドセット端子が搭載されています。

USB 2.0や常時給電に対応したUSB 3.2 Gen 1 Type-A、microSDカードリーダーなどの使用頻度の高い端子が、アクセスしやすい右側面にまとめられているのは使いやすくて好印象です。

  • 本体背面には電源端子のほか、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-Cを搭載

    本体背面には電源端子のほか、HDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-Cを搭載

  • 本体左側面には、USB 3.2 Gen 1 Type-A、LAN、セキュリティスロットがある

    本体左側面には、USB 3.2 Gen 1 Type-A、LAN、セキュリティスロットがある

  • 本体右側面には、USB 2.0、USB 3.2 Gen 1 Type-A、microSDカードリーダー、ヘッドセット端子

    本体右側面には、USB 2.0、USB 3.2 Gen 1 Type-A、microSDカードリーダー、ヘッドセット端子

  • 本体右側面のいちばん左にはSIMカードスロットが用意されているが、本製品の場合はLTE通信モジュールが内蔵されていないためSIMカードを挿してもモバイル通信は利用できない。キーボード面にもその注意が記されたシールが貼られていた

    本体右側面のいちばん左にはSIMカードスロットが用意されているが、本製品の場合はLTE通信モジュールが内蔵されていないためSIMカードを挿してもモバイル通信は利用できない。キーボード面にもその注意が記されたシールが貼られていた

大画面+テンキーで、表計算や資料作成を効率化

ディスプレイはアスペクト比が16:9の15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)ノングレア液晶パネルを採用。液晶パネルは視野角が広く、ディスプレイの角度を変えたり斜めから見たりしても色の変化が少ないのが特徴です。

表示品質も良好で、色がかぶって見えたりグラデーションが不自然に見えたりすることはなく、写真や動画も見やすく表示できました。

ちなみにディスプレイは最大180度まで開くことができます。打ち合わせなどでは、対面相手と画面を一緒に見ながら話をすることも多いので、角度調節の自由度が高いのはありがたいポイントです。

  • ディスプレイは15.6型フルHD(1,920×1,080)ノングレア液晶パネルが採用されている

    ディスプレイは15.6型フルHD(1,920×1,080)ノングレア液晶パネルが採用されている

  • ディスプレイは最大180度まで開くことが可能。打ち合わせなどで活躍してくれそうだ

    ディスプレイは最大180度まで開くことが可能。打ち合わせなどで活躍してくれそうだ

前述の通り本体には映像出力端子としてHDMIとUSB Type-Cが搭載されており、内蔵ディスプレイを含む最大3画面のマルチモニター環境を構築することが可能です。HDMI経由だと外付けモニターには最大4K(3,840×2,160ドット)/144Hzで、USB Type-C経由だと最大4K(3,840×2,160ドット)/120Hzで映像出力できます。

実際に外付けモニターをつないでデュアルモニター環境で使ってみましたが、本製品は狭額縁のためディスプレイ周囲のベゼルが目立ちにくく、画面をまたいだ視線の移動がしやすいと感じました。とくに複数のアプリを並行して使うマルチタスク作業では作業領域を広げられるため、外付けモニターとの組み合わせは有効でしょう。

キーボードはテンキーが標準で搭載されており、Excelのデータ入力や会計ソフトの数値入力などが効率的に行えます。そのぶん、キーピッチは約18.2mmと標準的なキーボードに比べてやや狭め。キーストロークも約1.3mmと浅めですが、適度なクリック感があってタイピング自体はしやすく感じました。

  • キーボードはテンキーを標準装備。キーピッチは約18.2mm、キーストロークは約1.3mmで、快適にタイピングできた

    キーボードはテンキーを標準装備。キーピッチは約18.2mm、キーストロークは約1.3mmで、快適にタイピングできた

日常業務はこなせる? Ryzen 5 7535HSの実力を検証

本製品には、CPUとしてミドルレンジのAMD Ryzen 5 7535HS プロセッサ(6コア12スレッド/最大4.55GHz)が搭載されています。同プロセッサはTDPが35~54Wで、ノートPC用としてはパフォーマンスが高め。グラフィックスはCPU内蔵のAMD Radeon 660Mが搭載されています。

  • CPUとしてミドルレンジのAMD Ryzen 5 7535HS プロセッサ(6コア12スレッド/最大4.55GHz)が搭載されている

    CPUとしてミドルレンジのAMD Ryzen 5 7535HS プロセッサ(6コア12スレッド/最大4.55GHz)が搭載されている

標準構成の場合、メモリは8GB(シングルチャネル)、ストレージはNVMe対応の256GB M.2 SSDとなっています。業務内容によっては物足りなく感じる場合もありそうですが、メモリとストレージはBTOカスタマイズで容量などを変更することが可能です。

Web閲覧や動画視聴などの日常使いには十分な性能と思われますが、業務の場合はどうでしょうか。そこでいくつかベンチマークテストを実行してチェックしてみることにしました。

PCMARK 10

まずPCの総合力が分かる「PCMARK10」を実行してみたところ、次の結果になりました。

総合スコア 5315
Essentials 8055
Productivity 10007
Digital Content Creation 5056

ベンチマークを提供するUL Solutionsによると、快適に動作する目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。

本製品はいずれも大きく上回っており、Webブラウザでの情報収集やビジネス文書の作成、オンライン会議などは快適に行えることがわかります。また軽めの画像編集などもできそうです。

  • PCMARK10の結果

    PCMARK10の結果

3DMARK Time Spy

続いて、グラフィックス性能を「3DMARK」でチェックしてみました。

Time Spy Score 1050
Graphic score 926
CPU score 4440

3DMARKで実行できるテストのうち、負荷が高めの「3DMARK Time Spy」は1000前後のスコアに。最近のCPU内蔵グラフィックスとしては標準的な性能です。4K以上の高解像度の動画編集はより高性能なGPUを搭載したPCを選びたいところですが、フルHD動画の比較的軽い編集なら一通りの編集作業はこなせると思われます。

  • 3DMARK Time Spyの結果

    3DMARK Time Spyの結果

CrystalDiskMark

次にストレージの性能を「CrystalDiskMark」で測ってみたところ、次の結果になりました。

1M Q8T1 シーケンシャルリード 2468.58
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1833.22
1M Q1T1 シーケンシャルリード 1962.08
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1652.91
4K Q32T1 ランダムリード 262.32
4K Q32T1 ランダムライト 341.20
4K Q1T1 ランダムリード 39.70
4K Q1T1 ランダムライト 81.66

試用機には容量が256GB、M.2 PCIe Gen3x4 接続のSSDが搭載されており、シーケンシャルリードは2500MB/s程度でした。特別高速というわけではありませんが、一般的な用途には十分な性能ではあります。実際、OSやアプリの起動も速く、一般的な操作でもたつきを意識することはありませんでした。

ただし、サイズの大きなファイルを頻繁に扱う場合は、より高速なSSDに比べると若干待たされる感じはします。BTOでは最大転送速度7000MB/s前後のSAMSUNG PM9A1シリーズや、WD_BLACK SN850Xシリーズなども選択可能なので、予算や用途に合わせて検討してみるのがよさそうです。

  • CrystalDiskMarkの結果

    CrystalDiskMarkの結果

顔認証とSecured-Core PC、3年保証で導入後も安心

業務用PCを選ぶ際は、スペックや使い勝手と同じくらいセキュリティ機能も気になるところ。本製品にはWindows Helloの顔認証に対応した500万画素のWebカメラが搭載されていて、あらかじめ自分の顔を登録しておけばパスワードの入力なしでログインすることが可能です。カメラにはプライバシーシャッターが搭載されており、スイッチをスライドさせるだけでカメラ機能をオフにして意図しない映り込みを防ぐことができます。

このカメラは、ユーザーがPCの前にいるかどうかを検知して特定の機能を実行するHPD(Human Presence Detection)にも対応しています。たとえば「設定」の「電源とバッテリー」にある「離れたらデバイスの画面をオフにする」や「近づいたらデバイスをスリープ解除する」を有効にすると、席を外した際に自動で画面ロックし、席に戻ったときにスリープ解除することが可能。

また、「目を離したときに画面を暗くする」を有効にすると、PCから目を離した際に自動で画面を暗くして見えにくくできます。うっかり画面をつけたままにして第三者から機密情報を盗み見られるリスクを大幅に減らせるため、周囲に社外の人がいる環境でも安心して作業できるのがメリットです。

  • Windows Helloの顔認証に対応した約500万画素のプライバシーシャッター付きWebカメラを内蔵

本機は、電源投入時からハードウェアレベルでデバイスを保護するSecured-Core PC規格にも対応しています。とくに難しいことを考えたり複雑な設定をしたりする必要なくPCを強固に保護できるのは、業務への導入を検討する企業のIT担当者やビジネスユーザーには心強いポイントと言えそうです。

このほか、BTOではOPAL 2.0準拠の自己暗号化ドライブ(SED)対応SSDや、セキュリティソフト、データ消去ソフトなどがオプションで用意されており、現場のニーズに合わせて選択できます。

サポートサービスも充実しており、標準で3年間無償センドバック保証が付属するほか、BTOで最大5年間の延長保証を選ぶことも可能。また、予期せぬ事故による破損だけでなく災害や盗難にも対応する破損盗難保証サービスも用意されています。

  • HPD(Human Presence Detection)に対応した機能も搭載されている

    HPD(Human Presence Detection)に対応した機能も搭載されている

大画面と携帯性を両立、業務向けの万能スタンダードPC

社内で移動する際に気軽に持ち運べる1.69kgの本体に、大きく見やすい15.6型ディスプレイや高性能なプロセッサ、長時間駆動可能なバッテリーなどを搭載した「MousePro C5-A5A01BK-A」。インタフェースやセキュリティ機能も充実しており、業務用PCに求められる条件をバランスよく満たしているのが魅力的です。

標準で3年間の保証が付属するうえ、BTOで最大5年の延長保証や破損盗難保証サービスを選べるなど、充実したサポートが用意されているのも嬉しいポイント。オフィスに導入するスタンダードなノートPCを探している企業のIT担当者やビジネスユーザーにとって、有力な候補になりうる製品と言えそうです。

  • マウスコンピューターの「MousePro C5-A5A01BK-A」

    マウスコンピューターの「MousePro C5-A5A01BK-A」

「MousePro C5-A5A01BK-A」の主なスペック

メーカー マウスコンピューター
商品名 MousePro C5-A5A01BK-A
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080)
CPU AMD Ryzen 5 7535HS プロセッサ
メモリ 8GB DDR5-4800(シングルチャネル)
M.2 SSD 256GB(NVMe対応)
チップセット
光学ドライブ
グラフィックス AMD Radeon 660M
OS Windows 11 Pro 64ビット
インタフェース HDMI出力、USB 3.2 Gen2(Type-C)、USB 3.2(Type-A)×2、USB 2.0(Type-A)、LAN、ヘッドホン出力/ヘッドセット、microSDメモリーカードリーダー(UHS-I対応)
サイズ 約W357.2×D232.8×H21.1mm
重量 約1.69kg(バッテリー含む)
バッテリー駆動時間 約7時間(動画再生)、約14.5時間(アイドル状態)
価格 168,080円~