9月17日~21日まで、千葉県千葉市の幕張メッセで「東京ゲームショウ 2026」が開催されている。マウスコンピューターもブースを出展し、9月17日にはブース内のステージで、ゲーミングパソコン「G TUNE」や「NEXTGEAR」の新製品を発表したほか、現在開発中のタブレット向けドッキングステーションを紹介した。
発表会の冒頭、マウスコンピューター 代表取締役社長 軣秀樹氏は、以下のように語った。
「私たちは常々、ゲーミングやeスポーツを、どうしたら日本国内でもっと盛り上げられるかを考えており、この東京ゲームショウのステージをお借りして、私どもだけでなく、PCメーカー全体として、日本の市場を盛り上げていきたいと思っています」
NEXTGEAR初のインテル製CPU、モバイル向けCore Ultraで静音性も追求
新製品としてNEXTGEARブランドからは、インテルのモバイル用CPU「インテル Core Ultra 5 245HX」を採用した「NEXTGEAR JG-I5G60(ホワイト)」と、「NEXTGEAR JG-I5G7L(ブラック/ホワイト)」を発表した。同ブランドでのインテル製CPUの採用は初となる。
インテル Core Ultra 5 プロセッサー 245HXは、6基のPコアと8基のEコアによる14コア構成で、最大5.1GHzのターボ・ブーストと2種類のコアに適切なタスクを割り当てるインテル スレッド・ディレクターの働きにより、ワークロードを効率よく処理する。
両モデルともに、高い処理性能とモバイル向けの電力効率の良さを備え、ゲームでも日常使いでも快適さにこだわりたいユーザーに向けたモデルとなっている。
また、同機のセミファンレス対応ケースファンは、ケースファンの回転数をゼロまで制御でき、システム温度が設定値を下回る低負荷時にはケースファンを停止させることが可能なため、不要な動作音を抑えることで、静音性を実現している。
「NEXTGEAR JG-I5G60」のグラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 5060で、メモリは16GB、ストレージは500GB SSDで、有線LANが装備され、OSはWindows 11 Home 64ビット。価格は23万9,800円(税込)~となっている。
マウスコンピューター 製品部 製品企画室 プロダクトマネージャー 林田奈美氏は「今回の製品は性能だけでなく、日常での使いやすさにも目を向けて企画しました。注目したのがモバイル向けCPUです。モバイル向けのCPUは発熱や消費電力を抑えやすく、動作音に配慮しやすいという特徴があります」と、新製品のポイントを紹介した。
米インテルのMarcus Piper氏は、Core Ultraのモバイル向けプロセッサーについて、ゲームだけでなく配信やボイスチャットなどを同時にこなすマルチタスク性能と電力効率を特徴として挙げ、これをデスクトップゲーミングPCに搭載することで「新しい可能性を開く」と説明した。
また、インテルの矢内洋祐氏は、今回採用したCPUについて、薄型・軽量ノート向けというより、高性能なゲーミングノート向けのプロセッサーだと説明。その性能をデスクトップPCで引き出したのが今回のNEXTGEARだと紹介した。
独自開発の水冷GeForce RTX 5070搭載モデルも
一方の 「NEXTGEAR JG-I5G7L」は、グラフィックスがNVIDIAR GeForce RTX 5070 水冷 オーバークロック版、メモリが16GB、ストレージが500GB SSDで、有線LANを備え、OSはWindows 11 Home 64ビット。価格は34万9,800円から(税込)となっている。
マウスオリジナルとなるNVIDIA GeForce RTX 5070 水冷オーバークロック版は、MSI、Asetekと共同開発したグラフィックカード。オーバークロック仕様のGeForce RTX 5070と240mmラジエーターを組み合わせることで、高効率な水冷システムを実現。優れた冷却性能によって高クロック動作の安定化を支え、ゲームやクリエイティブ作業などの高負荷環境でも安定したパフォーマンスを発揮するほか、優れた静音性を実現する。
また、同じく、NVIDIA GeForce RTX 5070 水冷オーバークロック版を搭載した「G TUNE FZ-I7G7L」も同日発表された。
こちらは、CPUにインテル Core Ultra 7 プロセッサー 270K Plus、メモリが32GB、ストレージが1TB SSD、Wi-Fi 6Eを備え、OSはWindows 11 Home 64ビット。価格は58万9,800円から(税込)となっている。
NVIDIA GeForce RTX 5070 水冷オーバークロック版では、ブーストクロックを2,610MHzに向上させており、6種類の3DMarkすべてのスコアが向上したという。
林田氏によれば、静音にもこだわり、セミファンレス仕様やCPUとのデュアル水冷のモデルも用意されているという。なお、水冷のグラフィックスは、今後、G TUNEとNEXTGEARの2つのブランドで展開されるという。
Asetekの水冷システムについて軣社長は、「私どもから、Asetek様にいろいろ要望を出させていただきました。同社の水冷の高い信頼性と安定性を他に活かせないかと考え、VGA用の水冷を作れないかということで、グラフィックカードのメーカーさんと3社で協力して、1年ほどかけて開発したオリジナルのグラフィックカードがようやく出来上がりました」と紹介した。
AsetekのChief Sales Officer Henrik Lindskou-Mouritsen氏によれば、今回の水冷では、グラフィックスの性能を落とさないように配置にこだわったという。
タブレットで本格ゲーム、GeForce NOW対応ドッキングステーションを参考出品
また、タブレットがそのままゲーミングPCのようになるという開発中のドッキングステーションも紹介された。同社のWindowsタブレット「mouse M2」専用のもので、テレビに接続してゲームを楽しむことができる。試作機には、USB(TypeA、C)、HDMI、有線LANの端子が備わっていた(製品版では異なる場合もある)。なお、発売時期は未定。
林田氏は、このドッキングステーションの利用方法として、クラウドゲーミングを挙げた。開発にあたっては、NVIDIAに協力してもらい、同社が提供するクラウドゲーミングサービスである「GeForce Now」を体験できるようにしているという。
クラウドゲーミングというのは、ゲームを手元のデバイスで動かすのではなく、クラウド上のサーバで動かして、その映像をストリーミングして遊ぶもの。
GeForce Nowは全世界で110を超える国や地域で展開をしており、日本でも2024年からサービスが始まっている。現在、提供されているタイトルの数は4,500を超えるという。
NVIDIA テクニカル マーケティングマネージャー 澤井理紀氏は、開発中のドッキングステーションについて「非常に面白い取り組みだと感じています。タブレットの状態であれば外出先でもゲーム以外の用途で利用でき、家に帰ってきたら大画面テレビやキーボード/マウス、そして有線LANをつないで本格的なゲームプレイもできる非常に柔軟性のある自由度の高い製品だと思います。GeForce Nowとの相性もぴったりだと思います」と語った。














