この半導体ニュースのまとめ

・2025年のCMOSイメージセンサ市場は253億ドルで過去最高
・地域・国別シェアは日本が51%とトップ
・SK hynixの撤退があった韓国を抜いて中国がシェア21%で2位に浮上

2025年のCIS市場規模は前年比9%増の253億ドルで過去最高

Yole Groupが発行した「Status of the CMOS Image Sensor Industry 2026」によると、2025年のCMOSイメージセンサ(CIS)市場は前年比9%増の253億ドルとなり過去最高を更新したという。モバイルが全体の約63%を占める最大市場で、スマートフォンメーカーによる高付加価値品への移行が後押しとなっている。一方、車載、防衛・航空宇宙、セキュリティなど非モバイル分野も市場成長に寄与している。ただし2026年は、AI需要に伴うメモリ価格上昇などの影響により、前年比で若干のマイナス成長が予想されるという。

製造拠点所在地域・国別では、日本が51%で首位。中国勢が21%でSK hynixの撤退もあった韓国勢の17%を上回り2位に浮上した。企業別では、ソニーセミコンダクタソリューションズが全体売上高の50%を占める一方、2位のSamsung Electronics(サムスン)は、ハイエンドではソニー、ミドルレンジ/ローエンドでは中国勢の攻勢から事業が停滞気味だという。

  • 2025年のCISサプライヤ上位24社と地域・国別売上高比率

    2025年のCISサプライヤ上位24社と地域・国別売上高比率 (提供:Yole)

中国勢では、Omnivision、SmartSens、GalaxyCore、Gpixelが成長をけん引。中国国内需要を背景に、モバイル、セキュリティ、自動車、ドローン、AIoTなどでシェアを拡大している。中でもOmnivisionは2桁成長を記録し、SmartSensも主要企業の中で強い勢いを見せたという。

アプリケーション別では、モバイル分野でソニーが57%のシェアと2位のサムスンとの差を広げている。コンシューマ向けカメラではソニーとキヤノンが高いシェアを維持し、スマートIoTではOmnivision、GalaxyCore、SmartSens、サムスン、Himaxが存在感を示す。セキュリティ分野ではSmartSensとOmnivisionがリードし、産業分野ではソニー優位だが、onsemi(オンセミ)、Teledyne、Gpixel、浜松ホトニクスも高性能・長寿命用途で存在感を放つ。

  • 2025年および2031年のCIS市場規模と用途別内訳

    2025年および2031年のCIS市場規模と用途別内訳 (画像提供:Yole)

CIS市場は2031年に303億ドル規模に

CIS業界は2031年に向けて、量重視型から価値重視型へと成長モデルを転換しつつある。売上高は年平均成長率3.1%で成長し、2031年には303億ドルに達すると予測されている。これは出荷台数の年平均成長率1.9%を上回る見込みであり、センサの複雑化やアーキテクチャ高度化に伴う平均販売価格(ASP)の上昇が成長を支える。

技術面では、3D積層が新たなアーキテクチャの中心となりつつある。BSI積層ハイブリッドはすでに主流化しており、業界として画素サイズ縮小競争から、CIS、ロジック、メモリ層を組み合わせる3D集積へと移行し、低消費電力、高速読み出し、オンチップ処理を実現しようとしている。

メタサーフェスも商用化段階へと移行しつつあり、小型化、光学効率、感度向上を実現する技術として注目される。車載CISではHDR、LEDフリッカー抑制、RGB-IR、シリアライザ統合がADASや車内モニタリングで重要な要件となる。さらに、イベントベースセンサ、SPADアレイ、SWIRなどの新たなセンシング技術も、ロボット、自動車、XR、防衛、生体認証、屋外3Dセンシングなどへの応用を広げている。

  • CISの技術動向

    CISの技術動向 (提供:Yole)