Microsoftは7月23日、Microsoft 365ロードマップの開発計画を更新し、Outlook向けAI検索機能「Copilot Search」の導入計画を撤回した。「現時点では、この変更を実施しないことを決定しました。ご不便をおかけして申し訳ありません」と説明した。

Copilot Searchは、検索結果の上部にAIによる要約や候補を表示する機能だ。Windows Latestによると、通常のメール検索の代わりにAIが検索を代行するが、ユーザーの期待する結果表示ではなかったことから「検索を侵食する」として批判が集まり、同社は計画を中止する判断を示したという。

  • Outlookに搭載されるCopilot機能のイメージ(出典:Microsoft)

    Outlookに搭載されるCopilot機能のイメージ(出典:Microsoft)

Copilot Searchに批判が集まった理由

Microsoftは2026年4月、Outlookの検索機能にCopilotを追加する「Copilot Search」を発表。6月から展開が始まった。Copilot Searchは検索クエリーに応じてAIがメールや予定の内容を分析し、候補と短い要約を検索結果の上部へ表示する仕組みだ。

仕組みだけを見ると問題はないように感じられる。しかしながら実際は検索したメールや予定が下部に表示され、目的の情報へ到達するには画面を下にスクロールする必要が生じた。そのため、利用者の間では通常の検索操作を妨げるとの不満が広がった。また、機能を容易に無効化できない点も批判の対象となった。

検索は撤回も、Copilot強化は継続

なお、Outlook Classicは当初からCopilot Searchの対象外だったため、今回の変更の影響は受けない。

ただし、Outlook ClassicにAI機能を導入する計画は維持しており、別の形でCopilotの拡充を続ける姿勢を示している。その具体例としては、8月にロールアウト予定の「Copilotのフローティングボタン」がある(参考:「Microsoft 365 Roadmap | Microsoft 365」)。

このアイデアはWordやExcelなど、一部のOfficeアプリで採用されている表示方法と同じとされ、Copilotを素早く呼び出すエントリポイントになる見込みだ。一方で、Copilotの有効化を調整する仕組みは確認されていない。

Windows Latestは、AI機能を利用したくない利用者への配慮が十分ではないと指摘。Copilotを避ける方法として、旧版へ戻すか、Copilot非対応のMicrosoft 365ライセンスへ切り替える選択肢を提案している。