Windows Latestは7月26日(現地時間)、「Windows 11's File Explorer is now faster at deleting large files, in a rare speed win from Microsoft」において、Windows 11の大容量ファイルの削除が高速化されたと伝えた。

これは「Windows 11ビルド26300.8935」に導入された機能の改善。Windows Insider ProgramのExperimentalチャネルから7月20日にリリースされ、エクスプローラーのファイル削除が特定の状況において高速化されたという。

  • Windows 11のエクスプローラー。大容量ファイルの削除処理が高速化される

    Windows 11のエクスプローラー。大容量ファイルの削除処理が高速化される

どんなファイルの削除が速くなるのか

Microsoftはリリースノートにおいて、次のように説明している。

「ファイルエクスプローラーにおけるファイル削除が、大きいファイルや断片化されたファイルを削除する場合など、特定の状況下で高速になりました」

ファイルの断片化(フラグメンテーション)は、ファイルがストレージ上に細かく分割された状態を指す。空き容量が少ない状態や、ファイルの作成・削除を繰り返すことで発生しやすい。

影響はハードディスクドライブ(HDD: Hard Disk Drive)に顕著で、ファイルのアクセス速度の低下を引き起こす傾向がみられる。一方、ソリッドステートドライブ(SSD: Solid State Drive)では影響を受け難いと評価されている。

Windowsではこの問題の解消を目的に、デフラグメンテーション(以下、デフラグ)と呼ばれる機能が搭載されている。Windowsはしばらく操作していないと、ハードディスクドライブの連続アクセスが始まるが、このときデフラグを実行している可能性がある。

この改善はNTFSの削除処理そのものを対象としており、SSD環境でも効果は期待できるが、アクセス性能が低いHDDではより体感しやすいとみられる。

Microsoftはどう高速化したのか

Windows Latestによると、Windowsの標準ファイルシステム「NTFS」では断片化がファイルの削除に影響するという。一般的にファイルの削除は「目次」を消去する動作とされ、処理は短時間で終わることが多い。

しかしながら、NTFSでは空き領域レコードの更新が必要なため、削除時にすべての断片の検索が回避できないとされる。そのため、Windowsでは断片化が進むほどファイルの削除に時間がかかると説明している。

今回、Microsoftがどのようにして高速化を実現したのか、技術的な詳細は明らかになっていない。Windows Latestは他に影響が出ていないことから、断片ごとのクリーンアップ処理を高速化したのではないかとの予想を伝えている。

ファイル削除の高速化はWindows Insider ProgramのExperimentalチャネルでテストが開始された。段階的な展開の対象となっており直ちに利用できるとは限らないが、利用できない場合は機能フラグから有効にすることでテスト参加できる可能性がある。

なお、この機能は現在Experimentalチャネルでテストされており、正式版への提供時期は明らかにされていない。