Windows Latestは7月27日(現地時間)、「Microsoft admits Windows 11 native apps hog RAM, promises a WinUI performance boost before Start menu rewrite」において、MicrosoftがWindows 11の標準UIフレームワーク「WinUI(旧称: WinUI 3)」のパフォーマンス改善を優先して進めているとと伝えた。

これはスタートメニューをWinUIで刷新する計画より優先され、WinUIの消費リソース、パフォーマンス、信頼性の向上を目指すという。

  • MicrosoftはWindows 11のUI基盤となるWinUIの改善を進めている(画像:Microsoft)

    MicrosoftはWindows 11のUI基盤となるWinUIの改善を進めている(画像:Microsoft)

WinUI最適化を優先するとの情報

Windows 11ではUIの応答性やアニメーション速度について不満の声が少なくない。アニメーションの多用や開発コストの低減を目的としたWebUI(WebView2など)の採用が要因の一つと見られている。これらはユーザーにとってメリットが薄く、大きな不満につながっていた。

不満の高まりを危惧したMicrosoftは3月、Windows 11の改善計画を発表。その中で、Windows 11のコア機能をWinUIへ移行する方針を明らかにした。さらに6月に開催したMicrosoft Build 2026では、Windowsシェルの中核部分をネイティブコードで書き直し、多くのファーストパーティ機能をWinUIで構築すると述べた。

この中核部分の書き直しには、スタートメニューのWinUIへの移行も含まれる。WinUIは多くの場合において、WebUIよりも軽量かつ高速に動作すると評価されている。しかしながら、実際にWinUIへの移行およびテストが進むにつれて、満足する結果が得られないケースの存在もわかってきたという。

そこでMicrosoftは、スタートメニューなどの成果物をリリースする前にWinUIの最適化を優先して進める考えだ。Windows Latestは「WinUIのメモリ使用量、パフォーマンス、および信頼性の修正を社内でテストしていると聞いています」と述べ、関係者から入手した情報として伝えている。

Windowsの標準UIフレームワークは「WinUI」

MicrosoftはWinUIの普及を後押しするため、データグリッドおよびチャートコンポーネントといった企業向けアプリで利用頻度の高い標準コントロールの追加を計画している。これにより外部ライブラリへの依存を減らし、企業開発者によるWinUI採用を促進したい考えだ。

一方で、WinUIがシステムトレイ機能の不足や高度な機能の欠如などを理由に開発者から敬遠されている現状も認めている。そのため、現時点ではパフォーマンスや品質の強化を最優先課題とするが、次に不足機能の追加に真剣に取り組む予定としている。

さらに、WinUIをWindowsの標準UIフレームワークとして継続的に発展させる方針を明言。新たなフレームワークに再移行する予定はないことを強調した。Windows Latestは、WinUIの品質改善後にスタートメニューなどの新実装が進む可能性があるとみている。