MicrosoftがExcelに導入した新しいCopilotボタンに、ユーザーから不満の声が上がっている。ボタンがシート表示領域に重なって表示されるため、「作業の邪魔になる」「データが見づらい」と反発を招いているという。

Neowinは5月16日(現地時間)、「Excel users are raging over Microsoft's unremovable Copilot button inside their sheets」において、MicrosoftがExcelへ導入した新しいCopilotボタンに対し、ユーザーから強い反発が起きていると報じた。

問題のボタンはリボンメニュー内ではなくシート表示領域そのものに重なって表示されるため、セルや数値データの上に表示されることで、視認性や操作性を損なうことが問題になっているようだ。

Excel画面に重なる新Copilotボタン

Microsoftは5月11日にMicrosoft 365アプリにおけるCopilotへのアクセス方法を刷新すると発表し、その主要項目としてWordやExcelに「Copilotボタン」を追加した(参考記事:Microsoft、OfficeアプリにおけるCopilotへのアクセス方法を刷新 | TECH+(テックプラス))。

このボタンはデフォルトでは編集エリアの右下に表示され、カーソルを合わせるとそのときに選択しているコンテンツに応じて利用可能なオプションを提案する。ボタン自体またはオプションをクリックすると、Copilotサイドパネルが起動し、AI支援機能を利用できる。

  • 画面右下に表示される新しいCopilotアイコン 出典:Microsoft

    画面右下に表示される新しいCopilotアイコン 出典:Microsoft

「消せない」ことにもユーザー反発

Copilotボタンはそれまでアプリごとに違いがあったCopilotの呼び出し方法を統一する目的で導入されたものだが、ボタンやオプションがコンテンツの上に重なってしまうことから、作業の邪魔になることがある。

ボタンの下にデータが隠れて見づらいだけでなく、スクリーンショットを撮る際にも邪魔になる。

完全に非表示化できない点にも不満

さらにユーザーの反発を呼んでいるのは、このボタンを完全に非表示にすることができない点だ。Copilotボタンを右クリックして「ドッキング」を選択すれば、ボタンを画面の端にスライドして最小化されるが、完全に消えるわけではなく、クリックすればまた元のボタンに戻る。

Neowinによると、オンラインフォーラムにはこのボタンに対するユーザーの不満の声とともに、非表示化できるようにするか、従来どおりツールバー上部の位置に戻して欲しいという要望が寄せられているという。

MicrosoftはCopilot導線の統一を推進

Microsoftによると、今回のCopilotボタン導入は、Microsoft 365アプリごとに異なっていたAI機能へのアクセス方法を統一し、よりシンプルな操作体系を実現することが目的だという。

同社はデザイン方針を解説した「A simplified system」の中で、ユーザーが必要なタイミングで自然にCopilotを利用できる導線を重視していると説明している。

一方で、今回の新ボタンについては、利便性向上よりも「作業の邪魔になる」「非表示にできない」といった不満の声が目立っており、AI機能の導入と既存の操作性をどう両立させるかが課題になりそうだ。