Windows Centralは5月14日(米国時間)、「Microsoft Edge ditching Copilot Mode means more AI in your browser, not less|Windows Central」において、Microsoft EdgeのCopilotモードが廃止されたと報じた。

これにより、EdgeのAI機能がさらに増加する可能性があるという。矛盾した話に聞こえるが、Windows Centralの記者は「むしろ増える」と述べ、MicrosoftがAIを推進する方針に変わりはないとしている。

  • Copilotモード終了後も、EdgeのAI機能は拡大へ 出典:Microsoft

    Copilotモード終了後も、EdgeのAI機能は拡大へ 出典:Microsoft

なぜEdgeでCopilotモードが廃止されたのか

Microsoftは今回の発表の中で、Copilotモードの廃止を次のように伝えている。

「本日のアップデートの一環としてCopilotモードを廃止します。Edgeに便利な機能が直接組み込まれたことで、より簡単なブラウジングスタイル、より多くの作業をこなせるようになりました」

つまり、独立した「Copilotモード」を維持するのではなく、AI機能そのものをEdgeへ統合する方向へ舵を切った形だ。

EdgeにどんなCopilotの機能が組み込まれたのか

直接組み込まれた便利な機能として、同社は次の機能を挙げている。

  • 複数の開いているタブ間で推論を行うCopilot機能
  • 閲覧履歴と過去のチャットに基づいてCopilotから関連性の高い回答を得られる機能
  • 音声とビジョンによるハンズフリーブラウジング(AIアシスタント機能)
  • 再設計された新しいタブページ
  • AIによる閲覧履歴の整理(Journeys)
  • AIを活用した新しい生産性向上ツール

MicrosoftはCopilotモードを廃止する代わりに、AI機能をEdge全体へ直接組み込む方針を明確にした。

これらAI機能はEdgeの設定からカスタマイズ可能。設定の「CopilotとAI」から調整できるが、AI機能を完全に無効化するオプションは提供されていない。

AIを完全に無効化できない点に懸念も

これらのAI機能はEdgeの設定画面「CopilotとAI」から一部をカスタマイズできる。しかし、AI機能そのものを完全に無効化するオプションは提供されていない。

特に、閲覧履歴や過去のチャット内容を活用して回答精度を高める機能については、利便性が向上する一方で、プライバシー面を懸念する声が出る可能性もある。

MicrosoftはAI機能の統合を進める方針を鮮明にしており、今後もEdgeへ新たなAI機能を段階的に追加していくとみられる。

ブ ラウザとAIは切り離せなくなるのか

Windows Centralは、今回の変更によって「AI機能が減るのではなく、むしろ増える」と指摘している。独立した「Copilotモード」を廃止し、AI機能をブラウザー全体へ組み込む方向へ移行したためだ。

すでに主要Webブラウザ各社はAI機能の統合を進めている。FirefoxはAI機能を一括停止する「Block AI enhancements」機能を提供しているが、こうした選択肢が今後も維持されるかは不透明だ。

Webブラウザは単なる閲覧ツールから、AIアシスタントを内蔵した作業環境へ変化しつつある。今後は「AIなし」のブラウザを選ぶこと自体が難しくなる可能性もある。