Windows Centralは5月13日(現地時間)、「I dug into how Microsoft is pushing Windows 11 toward fully native apps, and it could lead to major speed gains」において、Microsoftが進めている「Project K2」がOSやアプリの大幅なパフォーマンス向上を実現する可能性があると報じた。
Microsoftは現在、WindowsにOS本来の使いやすさを取り戻すための大規模な再構築作業を進めている。この取り組みは社内では「Project K2」と呼ばれている。
AI支援でWindowsアプリの刷新を加速
Project K2の中心となるのはUIフレームワーク「WinUI 3」の強化である。WinUI 3は、Windows 11世代のデザインや機能をネイティブアプリとして実装するための基盤で、従来のWPFやUWPより柔軟性が高く、Fluent Designをベースとしたモダンで高速なUIの構築を実現している。
これまで、既存アプリのWinUI 3への移植は難度が高く、とくに汎用AIエージェントを使って開発する場合は旧UIフレームワークと混在したコードが生成されるなどの課題があった。この課題を解消するためにMicrosoftが投入したのが、GitHub CopilotとClaude Code向けの「WinUIエージェントプラグイン」だ。
この新しいプラグインは、デフォルトでWinUIのスキルを取り込むように設計されている。UIデザイン、コード品質レビュー、UIテスト、アプリのパッケージング、WPFアプリからWinUIへの移行などを支援する8つのスキルが組み込まれており、WinUI 3を使ったアプリの構築を大幅に効率化できる。トークン消費量も一般的なAI支援方式に比べて70%以上削減できるとされている。
WinUI強化でWindows 11全体の高速化に期待
MicrosoftはWinUI 3自体にも性能改善を加えている。Windows Centralは最近の記事で、最新のWinUI 3ではオブジェクト割り当てが41%減少、一時的メモリ割り当てが63%減少、関数呼び出しが45%減少したことを伝えている。
MicrosoftはWinUIをWindows 11世代の標準UI技術として位置付けており、スタートメニューなどの中核となる部分をWinUIで再構築する方針を掲げている。すでにベンチマークとしてファイルエクスプローラーとメモ帳の開発にはWinUIが用いられ、実際に起動時間が改善している。
今後、フレームワークのアップデートによってサードパーティの開発者にもWinUIの利用が広がれば、Windows 11全体のユーザーエクスペリエンスの向上につながるだろう。
