Neowinは6月3日(現地時間)、「Microsoft bringing Windows 11 AI model uninstall button, could save you huge disk space」において、MicrosoftがWindows 11向けにローカルに保存されたAIモデルを削除するための新機能をテストしていると報じた。この機能が正式に導入されれば、ユーザーは不要なAIモデルを削除することでストレージの空き容量を確保できるようになる可能性がある。

  • Windows 11向けにAIモデルを管理する新機能のテストが行われているようだ

    Windows 11向けにAIモデルを管理する新機能のテストが行われているようだ

設定アプリにAIモデル管理ページが登場

この新機能はWindows 11 Insider ProgramのExperimentalチャネルの最新ビルド「26300.8553」で確認された。このビルドを適用した環境では、設定アプリの「システム」→「AIコンポーネント」セクション内に、AIモデルの専用管理ページが新設されており、各モデルの提供者やバージョン、インストール日、サイズ、使用容量の合計といった、従来はシステムの裏側に隠れていたAIコンポーネントの詳細情報が確認できるようになっている。

注目すべきポイントは、この画面にアンインストールボタンが用意されていることだ。このボタンをクリックしてPCを再起動すれば、該当するAIコンポーネントが削除されて、その分のストレージ容量を確保できる。Neowinの記事ではAIコンポーネント「Phi Silica」の例を紹介しているが、このコンポーネントのサイズは2.5GBを超えているため、ストレージ容量に余裕のないPCであれば削除する意義は大きい。

AI機能拡大への反発の声に対応

Windows 11は24H2以降、一般向けPCとCopilot+ PCの2カテゴリーに分類されている。Copilot+ PCはAI機能を支える複数のAIモデルをプリインストールしており、インターネットに接続していなくても、AI処理をローカルで実施できるというメリットがある。例えば、Phi SilicaはMicrosoftがCopilot+ PC向けに開発したオンデバイスの小規模言語モデル(SLM)で、テキストの要約や書き換えなどのAI機能をローカルで処理する。

しかし、これらのAIコンポーネントが自動的にインストールされることや、削除する手段が不明瞭な点については、多くのユーザーから不満の声が上がっている。最近では、Google Chromeが数GB規模のローカルAIモデルをユーザーに無断でダウンロードしている事例が問題になった。Windows 11でも、CopilotなどのAI機能の削除を求める声は少なくない。

今回の機能追加は、AIコンポーネントの管理性を高める取り組みとして注目される。今回の管理ページの追加は、その流れに沿って、ユーザーによる管理性を高める取り組みの一環とみられる。

正式提供されるかは不明

この機能はビルド26300.8553の変更履歴には記載されておらず、Windows Insiderビルドの解析で知られるphantomofearth氏の投稿によって明らかにされた。したがって正式な提供時期は明らかになっておらず、実験段階で変更や撤回が行われる可能性も残されている点に留意する必要がある。