半導体・電子部品のオンラインディストリビュータであるDigiKeyは4月22日、同社として日本で初めての試みとなる電子工作コンテスト「DigiKey Make ONE Challenge 2026 ~自分イチのモノづくりに挑戦~」を開催することを発表した。次世代エンジニアの育成とエレクトロニクス設計文化の促進を目的とした取り組みで、2026年6月22日まで応募を受け付けている。

  • 「DigiKey Make ONE Challenge 2026」

    「DigiKey Make ONE Challenge 2026」のロゴ (出所:DigiKey)

作品だけでなく“挑戦のプロセス”も評価

同コンテストの特徴は、完成した作品の出来栄えだけでなく、モノづくりに挑戦するプロセスそのものを評価対象としている点にある。「イチ(1)」をキーワードに、初めての電子工作への挑戦や、自分史上最高の作品づくりなど、参加者それぞれの取り組みを後押しする構成となっているという。

応募期間は2026年4月6日~6月22日23時59分59秒まで専用応募フォームにて受付を行っている。学生を対象とした「学生賞」も設けられており、電子工学や組み込み分野における実践的な学習機会としての活用も期待されている。

また、4月27日までの期間限定で、部品購入費を支援するメーカー支援キャンペーンも実施しており、電子工作の経験が浅い参加者でも挑戦しやすい環境を整えている。

応募条件は以下の通り。応募資格は日本在住者で、成年者(親権者の同意を得ていれば、未成年者も応募可能)、そして日本語で連絡を行なえることとしている。

  • 電子工作の要素を含む作品であること
  • 2026年に制作された作品であること
  • ProtoPediaに作品登録があり、一般公開すること
  • 動作が確認できる2分以内のデモ動画を登録すること
  • DigiKey会員登録すること(登録無料)
  • DigiKey取り扱い製品を1点以上使用し、部品管理ツール 「myLists」で部品表を作成のうえ、そのURLを登録すること

NXP製評価ボードを活用した作品は加点

このほか、同コンテストにはNXP Semiconductorsがスポンサーとして参画しており、エッジAIや組込みLinux、リアルタイム制御などに対応したNXP製評価ボードが紹介されている。NXP製品を使用した作品は一次審査で加点対象となるとのことであり、初心者から経験豊富なエンジニアまで、スキルレベルに応じた幅広いチャレンジを支援するとしている。

上位作品はMaker Faire Tokyo 2026で展示

一次審査を通過した上位10作品は、人気電子工作YouTuberのイチケン氏が特別審査委員として参加する決勝審査会(2026年7月11日開催予定)へと進むほか、選出された優秀作品は、2026年9月5日~6日に開催される「Maker Faire Tokyo 2026」で展示され、同イベント内で行われる受賞式への招待券が提供される(展示権には、1名分の事前準備および開催期間中に入退場可能なスポンサーチケットが含まれるほか、授賞式招待権には、1日分のMaker Faire Tokyo 2026の招待券が含まれ、同伴者も1名まで一緒に入場することが可能だという)。

  • 受賞特典の概要

    受賞特典の概要 (出所:DigiKey)

また、受賞者へのイチケン氏によるインタビュー動画が、DigiKey日本公式YouTubeチャンネルを通じて公開され、作品や取り組みが広く発信されることも予定されているという。

設計から社会実装までを支援する取り組み

DigiKeyのテクニカルイネーブルメントおよびエンゲージメント担当シニアディレクターのDavid Sandys氏は、「コンテストを通じて、アイデア創出から設計・試作、社会実装まで、エンジニアや学生、メイカーの開発プロセスを一貫して支援するパートナーとしての役割を強化していく」と、今回のイベントに対するDigiKeyの意気込みを語っている。

単なる電子部品商社として、ユーザーに製品を供給することにとどまらず、組み込みを中心とした人材育成やモノづくり文化の醸成にも踏み込んだ形となる今回の取り組みは、DigiKeyがこれからの日本市場での存在感を高めていくうえでの象徴的な取り組みの1つとなるかもしれない。