QPS研究所は、小型合成開口レーダー(SAR)衛星の13号機「ミクラ-I」を、ロケット・ラボの「Electron」ロケットで5月以降に打ち上げると発表。新たなミッションロゴを公開した。

  • QPS研究所の小型合成開口レーダー衛星「QPS-SAR」

    QPS研究所の小型合成開口レーダー衛星「QPS-SAR」

QPS-SARプロジェクトでは、12の軌道に3つずつ衛星を投入し、計36機による衛星コンステレーション構築をめざしている。各衛星には、日本神話に登場する神々の名前からとった愛称をつけている。

13号機は新たな傾斜軌道に投入することから、穀物や食物、豊かさを象徴する神様として知られる神の名を採って「ミクラ」(英文表記:MIKURA)と命名。この軌道の1機目となる13号機は「ミクラ- I」(ミクラ・ワン)となる。

QPS研究所によるミッションマークは、カンパニーカラーであるブルーを基調とし、愛称のミクラを想起させる、食物を保管するための「倉」と耕作の「畝」を表現。現行のヤチホコやスクナミと同じく、傾斜軌道では大型都市圏が観測域に多く入ることになる。衛星の底部には、ひと目でどの衛星のマークか分かるよう、通算した衛星の数の数字を表記している。

  • QPS研究所によるミッションマーク

    QPS研究所によるミッションマーク

ミクラ-Iは、カリフォルニア州ロングビーチに本社を置く企業、ロケット・ラボが開発したElectronロケットで、ニュージーランド・マヒア半島の発射場Launch Complex 1から打ち上げ、高度575km(予定)の中傾斜軌道へ投入することになっている。QPS研究所では打ち上げ日時が設定され次第アナウンスするとしているが、天候などの影響で順延する可能性もある。

ロケット・ラボによるミクラ-I打ち上げのミッションネームは、衛星の愛称にちなんで“The Grain Goddess Provides”(穀物の女神が恵みを与える)と名付けられている。これには、農作物の生育を宇宙から見守るという想いも込めているとのこと。

ロケット・ラボのミッションパッチには、実り豊かな稲穂が描かれているほか、空には7つの星も輝いており、Electronロケットによって打ち上げられたQPS-SARの数を表したものだという。

  • ロケット・ラボによるミッションロゴ

    ロケット・ラボによるミッションロゴ

なお、QPS研究所はQPS-SAR 3機分の打ち上げに関して、ロケット・ラボと新たな契約を締結したこともあわせて発表。

今回新たに契約した3機の打ち上げと既存の契約と合わせ、今後計8機のQPS-SARをElectronロケットで1機ずつ打ち上げることになる。直近の打ち上げは5月以降を予定。なお、他社ロケットとも調整しながら打ち上げを決めるため、個別の打ち上げスケジュールについては、各ロケットに対して打ち上げる衛星が決まり次第、改めてアナウンスするとしている。

  • ロケット・ラボのElectronロケット (C)Rocket Lab

    ロケット・ラボのElectronロケット (C)Rocket Lab