宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、H3ロケット7号機による新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」の打上げを実施。10月26日9時00分15秒に種子島宇宙センター 大型ロケット発射場から離昇した7号機は順調に飛行を続け、発射14分後にHTV-Xを分離、所定の軌道に投入。打上げは成功した。
H3ロケット初の「24形態」で打上げられる7号機は、日本のロケットとして最も大きく、第1段エンジンLE-9×2基と固体ロケットブースター(SRB-3)×4本の組み合わせで打上げ能力を強化した“最強タイプ”。重量級のペイロードにも対応できるのが最大の特徴だ。さらに最上部には、これまでのH3とは異なり、HTV-Xを収めるためのワイドフェアリングを初めて装着している点も見逃せない。
今回のペイロードであるHTV-Xもこれが初飛行。2020年に運用終了した「こうのとり」の後継機にあたり、国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送の効率を強化しただけでなく、軌道上技術実証プラットフォームとしての活用といった、新たな役割も担う点が大きな進化ポイントだ。さらに、将来の宇宙探査ミッションへの応用も期待されている。


