日本製鉄が科学大に協働研究拠点を開設

東京科学大学(Science Tokyo、科学大)は4月24日、日本製鉄との間に、持続的に発展する社会実現に向けた国土強靭化、カーボンニュートラルにかかる革新的な鉄鋼材料およびプロセス創成に関する基礎基盤研究を行う協働研究拠点「日本製鉄協働研究拠点」を、東京科学大学産学共創機構の支援のもと設立したことを発表した。

今回の協働研究において両者は、産学連携にかかる協働による相乗効果を発揮し、社会を取り巻く環境課題の解決に向けた提案およびそれに伴う基礎基盤研究を推進することを目指すとしている。

設置期間は2030年3月末までを予定

設置場所は同大大岡山キャンパス南8号館で、設置期間は2025年4月1日~2030年3月31日までを予定。主な協働研究内容としては、「国土強靭化に向けた構造用鉄鋼材料の基礎研究」、「カーボンニュートラル社会の実現に向けた基礎研究」、「革新的製鉄プロセス実現に関わる探索的な研究」の3つを挙げている。

なお、拠点長には同大 物質理工学院 副学院長で同学院 材料系 教授の藤居俊之氏が就任したほか、副拠点長には、同大 総合研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 教授の小林能直氏、ならびに同大 物質理工学院 材料系 特任教授の村上英樹氏がそれぞれ就任している。

  • 村上英樹 副拠点長、藤居俊之 拠点長、小林能直 副拠点長

    左から村上英樹 副拠点長、藤居俊之 拠点長、小林能直 副拠点長 (出所:科学大)