大熊ダイヤモンドデバイスは、世界初のダイヤモンド半導体の量産化に向けて、「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」の建設に向けた地鎮祭を執り行ったことを発表した。

究極の半導体とも言われるダイヤモンド半導体

ダイヤモンド半導体は究極の半導体とも言われ、高放射線や高温/低温といった極度環境下でも正常に動作可能なデバイスとして、原子炉内や宇宙空間といった過酷環境での活用にも期待が集まっている。

同社第1工場は、福島第一原子力発電所が立地する福島県大熊町に建設されるが、これは廃炉措置が進む原子炉内での中性子線量の計測を目的に、ダイヤモンド半導体を実装した「臨界近接監視モニタシステム」をはじめとした、原発・宇宙・防衛市場向けとなる「ダイヤモンド半導体アンプ」の開発を推進するという意味合いも含まれている。

福島第一原子力発電所の廃炉に向けた活用にも期待

工場の概要は、鉄骨2階建てで敷地面積は約5800m2、建築面積は約1100m2で、2026年からの稼働を予定。同社では、工場の稼働に伴い、地元をはじめとした20人以上の雇用・移住を計画しているとする。

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