米国半導体工業会(SIA)は9月3日(米国時間)、2024年7月の世界の半導体売上高(3カ月移動平均)が前年同月比18.7%増、前月比2.7%増の513億ドルとなったことを発表した。

  • 半導体月間売上高の推移

    半導体月間売上高の推移 (出所:WSTS(データ)/SIA(作図))

SIAプレジデント兼CEOのジョン・ニューファー氏は「世界の半導体市場は7月も前年同月比で大幅な成長を続け、前月比でも4か月連続の成長を達成した。中でも米州市場は大きな成長を達成した」と述べている。

国・地域別における前年同月比は、米州が40.1%増、中国が19.5%増、アジア太平洋地域/その他が16.7%増、日本が0.8%減、欧州が12.0%減となっている。また、前月比でみると、米州が4.3%増、アジア太平洋地域/その他が3.9%増、日本が3.3%増、中国が0.9%増となったが、欧州のみ0.5%減とマイナス成長を記録した。

なお、米州市場は、6月も前年同月比で42%増と記録的な成長率を記録している。背景にはNVIDIAの高額なAI半導体の多くが米国のAIデータセンターに向けて継続的に出荷されているためとみられる。また、中国市場も市場シェアとして20%前後を維持しているが、6月、7月と日本および欧州市場が前年同月比でマイナス成長を記録している点が気がかりといえる状況となっている。