半導体製造・検査装置大手の米KLAが2023会計年度第3四半期(2023年1~3月期)の決算を発表した。それによると、売上高は前四半期比18.5%減、前年同四半期比6.3%増の24億3000万ドルとなった。

それによると、売上高は前四半期比18.5%減、前年同四半期比6.3%増の24億3000万ドルとなり、事前ガイダンス(22億ドル~25億ドル)の上限近くとなった。

売上高比率を地域・国別でみると、中国26%、台湾20%、韓国19%、米国14%、日本9%、欧州9%となり、中国が最大市場となっている。多くの米国の半導体装置メーカーにとって中国が最大市場であり、各社ともに対中半導体規制が厳しくなる中、あの手この手で売り上げを上げようとしている。

また、各製品カテゴリ別の売上高を見ると、ウェハ検査装置が全体の42%、パターニング装置が同25%となっているほか、サービス関連のみ前年同期比、前四半期比ともにプラス成長を達成している。

なお、同社は2023年度第4四半期(4~6月期)の売上高ガイダンスとして21億2500万ドル~23億7500万ドルとしており、前四半期比で1割ほどのマイナス成長となる見通 しを示している。

  • KLAの2023年度第3四半期の商品カテゴリ別売上高

    KLAの2023年度第3四半期の商品カテゴリ別売上高と成長率、全売上高に占める割合、売上高の地域・国別比率 (出所:KLA決算資料)