BOSS-CON JAPANは8月5日、同法人内組織であるPHP技術者認定機構が、PHP8技術者認定初級試験を2023年春より実施することを発表した。これに先立ち、ベータ試験を2022年9月11日に東京都内で開催する。問題作成はPHP技術者認定機構の顧問でもある古庄道明氏が担当し、試験問題の監修をエバンジェリストの三雲勇二氏が担当するとのことだ。

w3techsの調査によると、プログラミング言語「PHP」はいまや全世界のWebサーバの77.6%に普及しているとされ、世界で一番利用されているWeb技術の一つと言える。近年はWebサーバ上のコンテンツのファイルサイズが大きくなる傾向があり、Webサーバへの負荷が高まっているが、その一方で、Webページの表示速度はGoogleのSEO(Search Engine Optimization)にも影響するため、より高速な実行が求められている。

このような状況を受けて、PHP技術者認定機構はPHP8の技術を取得するプログラマーの育成推進を目的として、試験の立ち上げに至ったとしている。PHP8はJITコンパイラの搭載による、高速な実行が特徴だ。

受験料は1万2千円(外税)だが、学校法人に在籍する学生と教員は半額となる。通年実施の予定で、全国約300カ所のオデッセイ コミュニケーションズCBTセンターにて受験可能だ。全40問の選択形式で出題され、約7割の得点で合格。

独習PHP 第4版(翔泳社)を主教材とし、出題内容と出題率は以下の通り。


  出題率
第1章 イントロダクション   2.5% 
第2章 PHPの基本   12.5% 
第3章 演算子   10.0% 
第4章 制御構文   13.8% 
第5章 組み込み関数   8.8% 
第6章 ユーザー定義関数   7.5% 
第7章 標準クラスライブラリ   7.5% 
第8章 リクエスト情報   10.0% 
第9章 データベース連携   5.0% 
第10章 オブジェクト指向構文   17.5% 
第11章 高度なプログラミング   5.0% 

なお、9月11日(日曜日)16時30分からコワーキングスペース茅場町 Co-Edo(東京都 中央区)にてベータ版試験を実施予定だ。受験料は5000円(外税)で、ここでの合格者は全員第一号認定となる。