Windows Latestは6月16日(現地時間)、「Microsoft wants you on Windows 11's modern Media Player, but it uses 3.5x more RAM and paywalls codecs」において、Microsoftが6月12日にリリースした最新のメディアプレーヤーは旧バージョンより劣ると伝えた。

新たに公開されたメディアプレーヤーは、複数の機能の改善および不具合の修正が行われている。Windows 11のメディアプレーヤーとしては進化を続けており、劣化しているようにはみえない。

ところが比較対象を「Windows Media Player Legacy」に移すと、起動速度や消費リソース、HEVC再生にかかるコストでは旧式アプリの方が優れるという。

Windows Media Player Legacyとは

Windows Media Player LegacyはWindows 11に標準搭載された旧式のメディアプレーヤーだ。Windows 3.0の頃から開発が続けられてきた歴史あるメディアプレーヤーで、後継にGrooveミュージックが採用されるまでWindowsの標準アプリとして提供されてきた。

2022年にGrooveミュージックが標準のメディアプレーヤーに切り替わって以降は、スタートメニューに表示されない隠しツールのような存在として残されている。

  • Windowsツールに移動したWindows Media Player Legacy

    Windowsツールに移動したWindows Media Player Legacy

Windows 11のWindows Media Player Legacyは、Windowsツールに含まれる。Windowsツールはスタートメニューまたはコントロールパネルから起動するか、コマンド「control admintools」の入力で表示できる。

Windows Media Player Legacyのインストール手順

WindowsツールにWindows Media Player Legacyが存在しない場合は、未インストールまたはアンインストールした可能性がある。その場合は次の手順でインストールできる。

  • 設定アプリの「システム」→「オプション機能」→「機能を表示」ボタンをクリックする
  • ユーザーアカウント制御(UAC: User Account Control)が表示された場合は「はい」をクリックする
  • 「使用可能な機能を表示する」をクリックする
  • 「Windows Media Player 従来版(アプリ)」をチェックする
  • 「追加」ボタンがアクティブになるのでクリックする
  • インストールの完了を待つ(数十分かかる可能性あり)

最新メディアプレーヤーが抱える問題

Windows Latestの記者が指摘する最新メディアプレーヤーの問題は主に3つ。1つはパフォーマンスの低さだ。動画ファイルをダブルクリックしてから起動するまでの時間が、旧式の約2秒から約3秒に劣化している。

次はリソースの消費量の多さで、アイドル時の消費メモリーの比較では旧式が約103MBを消費したのに対し、最新バージョンは同条件で約3.5倍の377MBを消費した。これは使用しているユーザーインタフェースフレームワークの問題とみられ、WinUIへの移行が完了すれば解決する可能性がある。

最後はコーデック有料化の問題。旧式では無償で再生可能なHEVC(H.265)フォーマットが、最新バージョンでは0.99ドル(国内価格は120円)で販売されている。

コーデックの有料化については権利使用料(ロイヤリティ)の支払いであり、価格的にも適正な販売と言える。しかしながら、競合他社の製品およびフリーソフトウェアが無償で提供していることを考慮すると、違和感を覚えるユーザーは多いと推測される。

推奨のメディアプレーヤー

Windows Latestは、最新メディアプレーヤーについて、起動速度やメモリー消費量、HEVC再生の面で課題が残されていると指摘している。UIや機能の改善が続く一方で、ユーザーが重視する起動速度や対応コーデックについては依然として課題が残されている。

最後に、Windows Latestは推奨のメディアプレーヤーとして、サードパーティーアプリの「VLC」または「mpv-player/mpv」を提案している。ユーザーが求める速度、軽さ、低価格(無償)を満たし、あらゆる形式の動画が再生できると説明している。