Pythonエンジニア育成推進協会は1月17日、同協会が実施しているPython試験の第3弾として、「Python 3 エンジニア認定実践試験」を発表した。

同協会は、プログラミングフィロソフィー「Pythonic」を理解しているプログラマーを育成するという方針の下、現在「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」を実施している。

両試験の受験状況について、同協会の代表理事を務める吉政忠志氏は、「受験者はパイペースで増えており、既に1万人を超えています。経済産業省が定めるガイドライン『ITスキル標準(ITSS)』のキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップに、基礎試験データ分析試験が掲載されました。これにより、より受験者が増えることが見込まれます」と説明した。

  • Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏

新試験は、Pythonを実践的に使っていく上で重要な仕様やライブラリの使い方を問う内容になっており、両試験よりさらにレベルが高いエンジニアをターゲットとしている。吉政氏は、新試験を実施する背景について、「より実践的なPythonの文法を問う試験を展開することで、Python初学者の学習指針を提供し、プログラマーのコーディング力の底上げを図ることを目指しています」と語った。

新試験の詳細については、顧問理事を務める寺田学氏が説明を行った。寺田氏は、同協会で試験問題作成とコミュニティ連携を担当している。

  • Pythonエンジニア育成推進協会 顧問理事 寺田学氏

新試験の学習教材として、『Python実践レシピ』が指定されている。基本的に、同書の内容が出題される。ただし、サードパーティ製パッケージ関連の問題は除かれるという。寺田氏は、Pythonのライブラリについて、次のように述べた。

「Pythonのプログラミングにおいて、標準ライブラリと3rdパーティのライブラリを使うため、ライブラリの使いこなしが重要になります。そのため、『Python実践レシピ』では、サードパーティのライブラリもたくさん紹介しています。ただし、サードパーティのライブラリの中にはすべて人が知らなくてよいものもあります。よって、『Python 3 エンジニア認定実践試験』では実践的に必要な仕様やライブラリについて出題します」

  • 「Python 3 エンジニア認定実践試験」の出題範囲

提供中の「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」は、企業がAI人材を育成する一環として受験させるケースが増えているが、新試験はさらに2つの用途が考えられるという。

1つは、企業内の研修の習熟度を確認する判断材料として利用するというものだ。もう1つは、新しいプロジェクトを立ち上げる時、応募してきたエンジニアの実力を判断するために利用するというものだ。「『Python 3 エンジニア認定実践試験』を持っていれば、そのエンジニアの実力がわかるので、わざわざテストをしなくて済みます。期待できる人材を発掘する上で、役に立つでしょう」と寺田氏は語った。

2月27日、コワーキングスペース茅場町 Co-Edoで、「Python 3 エンジニア認定実践試験」のベータ試験が行われる。通常の試験は全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターにおいてCBT形式で行われるが、ベータ試験はペーパー試験で行われる