オリンパスは4月1日付で、新たに設立した完全子会社のエビデントに、同社の科学事業を承継する手続きを完了したと4月5日に発表した。
同社は、2021年1月に映像事業をOMデジタルソリューションズに譲渡しており、今回の科学事業の分社化についても、長期的な戦略の1つとして、2021年6月に検討の開始を発表していた。
オリンパスの科学事業では、システム生物顕微鏡といったライフサイエンス分野や、デジタルマイクロスコープなどの産業分野の製品を提供してきた。
新たに設立されたエビデントは、日本に本社を置き、経営の独立性をもってライフサイエンス分野、産業分野のさまざまなニーズに柔軟に対応していきたいとしている。
エビデントの産業分野におけるソリューションとしては、設備の保守、製造、環境用途の顕微鏡、ビデオスコープ、非破壊検査装置、X線分析装置まで多岐にわたっており、ライフサイエンス分野においては臨床研究や不妊治療、教育分野などに向けた幅広い用途の顕微鏡システムを提供していくとのことだ。