モデルナ製新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向けワクチンを2回接種してから半年後も新型コロナに対して高い有効性を維持できていることを確認したというアメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)をはじめとする研究チームによる論文が米国科学振興協会(AAAS)発行の科学雑誌「Science」に掲載された。

それによると、今回の調査は、2回目のワクチン接種を終えた18~55歳、55~70歳、71歳以上の3つのグループ各8人のボランティアのランダムサンプルから提供を受けた血液を用いてワクチンの効果を接種2週間後、3か月後、6か月後で比較したというもの。その結果、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、イプシロン株、イオタ株、そしてデルタ株といった各種変異株に対する有効性は、2回目の投与から2週間後にピークに達し、6か月後まで時間とともに緩やかな低下傾向となるものの、高い値を維持したままであることが確認されたという。

なお、3回目の接種による効果については、現在調査中だとしているが、研究チームでは、今回のデータについて、変異株に対してワクチン接種の有効性を示すものであるとしている。