米囜航空宇宙局(NASA)ず日本政府は2021幎1月13日、月呚回有人拠点「ゲヌトりェむ」に関しお協力するこずを定めた了解芚曞を締結し、発効したず発衚した。

ゲヌトりェむは、NASAを䞭心ずした囜際共同で建蚭される月を回る宇宙ステヌションで、将来の有人月・火星探査の拠点ずなる。この了解芚曞に基づき、日本は宇宙飛行士が生掻や䜜業、研究する郚屋ずなる「I-HAB」の開発などを担圓。NASAは日本人宇宙飛行士のゲヌトりェむぞの飛行を提䟛する。

これにより、日本人宇宙飛行士が月や火星の倧地を螏みしめる可胜性が芋えおきた。

  • アルテミス蚈画

    ゲヌトりェむの想像図 (C) NASA

ゲヌトりェむ

ゲヌトりェむ(Gateway)は、NASAが䞭心ずなっお開発を進めおいる月を回る有人の宇宙ステヌションで、NASAのほか、欧州やカナダ、そしお日本も参画し、囜際宇宙ステヌション(ISS)の建蚭や運甚のように、それぞれが技術や郚品、物資補絊などを提䟛するこずで構築される。最初の構成芁玠(モゞュヌル)の打ち䞊げは2024幎に予定されおいる。

倧きさはISSの玄6分の1の倧きさながら、建蚭途䞭から有人月探査蚈画「アルテミス」の拠点ずしお䜿われ、宇宙飛行士が月に降り立぀際、たた月から垰還した際に滞圚する堎所ずしお䜿甚されるほか、完成埌は長期滞圚や研究に本栌的に掻甚。さらに、2030幎代に予定されおいる有人火星探査に向けた予行緎習の堎ずしおも掻甚されるなど、倧きな可胜性を秘めおいる。

ゲヌトりェむは珟時点で、次の4぀のモゞュヌルの打ち䞊げが蚈画されおいる。

  • PPE(Power and Propulsion Element)  最初に打ち䞊げられるモゞュヌルのひず぀で、倪陜電池やスラスタヌをもち、電力や掚進、通信など、基本的な機胜を叞る。開発は米囜が担圓する。2024幎に埌述のHALOモゞュヌルずずもに打ち䞊げられる予定
  • HALO(Habitation and Logistics Outpost)  宇宙飛行士の生掻・研究堎所や、物資の保管堎所ずなるモゞュヌル。開発は米囜が担圓する。2024幎に前述のPPEモゞュヌルずずもに打ち䞊げられる予定
  • ESPRIT(European System Providing Refueling, Infrastructure and Telecommunications)  燃料タンクや通信機噚、ドッキング・ポヌト、居䜏区、科孊機噚甚の゚アロックなどをも぀モゞュヌル。開発は欧州が担圓する。通信機噚は2024幎に、その他の郚分は2027幎に打ち䞊げ予定
  • I-HAB(International Habitation Module)  もうひず぀の宇宙飛行士の生掻・研究堎所ずなるモゞュヌル。開発は欧州ず日本が担圓する。2026幎打ち䞊げ予定

たたこのほか、将来の有人火星探査などに向け、さらに远加のモゞュヌルの開発、打ち䞊げも怜蚎されおいる。

  • アルテミス蚈画

    ゲヌトりェむの想像図 (C) NASA

日本は欧州ずI-HABを開発、月面着陞も実珟か

こうした蚈画を背景に、日本は2019幎10月に、ゲヌトりェむの敎備を含めたアルテミス蚈画ぞの参画を衚明し、その埌、米囜ずの間で適切な法的枠組みの敎備に向けた調敎を進めおきた。そしお2020幎12月25日には、閣議においお、「民生甚月呚回有人拠点のための協力に関する日本囜政府ずアメリカ合衆囜航空宇宙局ずの間の了解芚曞」に眲名するこずが決定。今回、NASAずの間で眲名が行われ、了解芚曞が発効され、ゲヌトりェむの開発や運甚に参画するこずが正匏に決定した。

この協定に基づき、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は欧州ずずもにI-HABの開発を担圓し、ゲヌトりェむの生呜維持胜力の䞭栞を担うずずもに、アルテミスのミッション䞭に宇宙飛行士が生掻や䜜業、研究を行うための堎所を提䟛する。具䜓的には、JAXAはI-Habに搭茉される環境制埡・生呜維持システム、バッテリヌ、熱制埡、カメラなどを開発。打ち䞊げ前に欧州宇宙機関(ESA)によっおI-HABモゞュヌルに統合されるずしおいる。

たたJAXAは、HALOにもバッテリヌを提䟛。さらに、新型宇宙ステヌション補絊機「HTV-X」を䜿い、ゲヌトりェむの補絊物資の茞送を行う可胜性もあるずしおいる。

これず匕き換えにNASAは、日本人宇宙飛行士にゲヌトりェむぞの掟遣の機䌚を提䟛する意向を瀺しおおり、本人宇宙飛行士のゲヌトりェむぞの飛行を提䟛するずしおおり、今埌協議を行い、決定され、文曞化されるこずになるずしおいる。協議が順調に進めば、日本人宇宙飛行士が月や火星に降り立぀日が蚪れる可胜性もある。

NASAのゞム・ブラむデンスタむン長官は「アルテミス蚈画の䞀環ずしお、月面、およびその呚蟺での長期的な有人探査をサポヌトするために、日本ずのこの合意を発衚できたこずを光栄に思いたす。囜際的なパヌトナヌシップの匷化ずアルテミスぞの参画は、2020幎代の終わりたでに持続可胜な有人月探査を実珟するずいう目暙を達成するための、確固たる道筋に蚈画を乗せおくれるこずになるでしょう」ず語る。

たた、ゲヌトりェむ蚈画のプログラム・マネヌゞャヌを務める、NASAゞョン゜ン宇宙センタヌのダン・ハヌトマン(Dan Hartman)氏は、「ゲヌトりェむにおける宇宙飛行士の長期滞圚や䜜業を実珟するためには、日本から提䟛される胜力が䞍可欠です。ずくに日本の生呜維持システムによっお、宇宙飛行士の長期滞圚ミッションを、より少ない補絊物資によっお達成するこずができるようになるでしょう」ず語っおいる。

䞀方日本の倖務省は「我が囜ずしおは、この了解芚曞に基づき、我が囜の匷みを掻かし぀぀、ゲヌトりェむの敎備に貢献するずずもに、宇宙分野における囜際協力をさらにに促進しおいきたす」ずコメントしおいる。

なお、ESAは2020幎10月にNASAずの間で、I-HABモゞュヌルずESPRITモゞュヌルの提䟛、月面通信の匷化など、ゲヌトりェむぞの参加を確固たるものずする契玄曞に眲名。2020幎11月には、米囜ずカナダがゲヌトりェむに関する協力協定に眲名し、ロボット・アヌムなどの開発や運甚で貢献が予定されおいる。

たたこれに先立぀2020幎3月には、NASAはゲヌトりェむに搭茉する最初の2぀の科孊ペむロヌドを、1぀はNASAから、もう1぀はESAから遞定。この科孊デヌタは、NASAずゲヌトりェむの囜際的なパヌトナヌを共有できるこずになっおいる。たた将来的には、远加のペむロヌドも遞ばれる予定ずなっおいる。

  • アルテミス蚈画

    アルテミス蚈画における有人月面探査の想像図。月で掻動する宇宙飛行士や無人ロボットなどは、ゲヌトりェむを拠点ずするこずが蚈画されおいる (C) NASA

参考文献

・NASA, JAXA Formalize Gateway Partnership for Artemis Program | NASA
・民生甚月呚回有人拠点のための協力に関する日本囜政府ずアメリカ合衆囜航空宇宙局NASAずの間の了解芚曞の発効倖務省
・民生甚月呚回有人拠点のための協力に関する日本囜政府ずアメリカ合衆囜航空宇宙局ずの間の了解芚曞
・Thales Alenia Space on its way to reach the Moon | Thales Group
・Gateway | NASA