ルネサス エレクトロニクスは9月29日、機能安全の国際規格IEC61508 SIL3の認証取得をサポートする産業機器向け機能安全ソリューション「RX Functional Safety」を拡充し、従来のRXv1コア、RXv2に加え、RXv3コアを搭載するすべてのマイコンを対象としたことを発表した。

RX Functional Safetyは、マイコン単体の自己診断から、ユーザの機器認証に向けた開発を全面的にサポートすることで、認証取得期間を従来の開発の仕方と比べ、1年以上短縮させることを可能とする以下の5つのソリューションで構成されている。

  1. マイコン単体の自己診断を行う「RX Functional Safety - セルフテストソフトウェアキット」
  2. マイコン二重化構成に必須の相互診断などと、複数のソフトウェアを分離する機能でSIL3認証を取得したソフトウェア「RX Functional Safety - SIL3システムソフトウェアキット」
  3. マイコン二重化構成の参照回路設計と評価用ボードにもなる「RX Functional Safety - リファレンスハードウェアボード」
  4. ユーザが機器全体で認証を取得するノウハウを記した「RX Functional Safety - リファレンスドキュメント」
  5. 「RX Functional Safety -認証済みCCRX安全コンパイラと認証キット」

また同社は、併せて産業イーサネット通信規格EtherCATの機能安全対応版ソフトウェア「FSoEアプリケーションソフトウェアキット」の発売も発表した。産業イーサネット規格団体であるETG(EtherCAT Technology Group)はが公開しているFSoE(Functional Safety over EtherCAT)に基づくもので、これによりユーザは、機能安全に対応するRXマイコンとソフトウェアに加え、FSoEのプロトコルスタックを一括して入手可能になるため、早期にFSoEを搭載した機器開発が可能となるという。参考価格は200万円(税別)からとしている。

さらに、同社はArmコア搭載のRAファミリ「RA4M1」「RA6M1/M2/M3」に対応するマイコン単体の自己診断用ソフトウェアも、IEC61508認証を取得し、2020年9月より無償提供を開始したとしており、今後もRA用Functional Safetyソリューションを順次拡充させていく予定だともしている。

  • RXマイコン用EtherCATの機能安全対応版ソフトウェア

    RXマイコン用EtherCATの機能安全対応版ソフトウェアのイメージ