宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月22日早朝、小惑星探査機「はやぶさ2」に関する記者ブリーフィングを開催し、タッチダウン運用の最新状況を説明した。これまでのところ、探査機の状態は正常。高度500mにおける最終降下判断はGOとなり、はやぶさ2はいよいよ、着陸に向けた最終フェーズに入る。賽は投げられた。

  • 吉川真

    最終降下判断の結果を報告する吉川真ミッションマネージャ

はやぶさ2は前日(21日)13:13より降下を開始。当初の計画では降下開始が8:13となっていたが、降下開始のGO/NOGO判断に時間を要したため、5時間ほど遅れていた。ただ、降下速度を当初計画の秒速40cmから同90cmに上げたことで、ゲート2(高度5km地点)への到着はほぼ予定通りとなり、遅れは取り戻していた。

なお降下開始のGO/NOGO判断が遅れたのは、「探査機の降下準備プログラムを動作させたところ、位置情報が想定値とkm単位でズレていた」ためだという。ただ、実際には探査機の位置に異常は無く、これはコマンド列の動作タイミングの影響で起こるものであることが分かったそうで、タイミングの調整を行うことで解決したそうだ。

3億km以上離れたリュウグウとは、電波の往復だけでも40分近くかかってしまう。シミュレータを使った事前の地上試験において、ゲート1で問題が発生したときは対処に5時間くらいかかることが分かっていたため、判断を5時間遅らせたとのこと。地上訓練では秒速1m程度での降下も行っており、問題無いと判断した。

予定通り、22日6:02よりゲート3の最終降下GO/NOGO判断を開始し、探査機の状態がすべて正常であることから、6:14にGOと判断した。ここからは自律降下フェーズになり、あとはすべて探査機任せとなる。

今後、予定通りであれば、7:08ころ高度45mに到達。その1時間後の8:06ころに高度0m、タッチダウンとなるはずだ。今回は各チェックポイントの条件を厳しめにしているとのことで、途中でアボートする可能性も低くは無いだろうが、はやぶさ2にはなんとか頑張って欲しいところだ。続報をお待ちいただきたい。

  • 450分の1スケールのリュウグウ

    相模原のプレスルームには、巨大なリュウグウ模型も展示されていた。大きさは450分の1スケールだとか