マテル・インターナショナル(以下、マテル)と静岡大学は、マテルが販売する、3歳から始められるイモムシ型のプログラミング知育玩具「コード・A・ピラー」を教材として活用した、小学生向けプログラミング教育導入カリキュラムの提供を開始する。

  • 「プログラミングロボ コード・A・ピラー」

    「プログラミングロボ コード・A・ピラー」

「プログラミングロボ コード・A・ピラー」は、 USBで簡単に取り付けのできる8つのパーツに動き、音、光をともなう「前進」、「右折」、「左折」、「サウンド」といった様々な仕掛けがコーディングされており、それぞれのパーツをつなぎ合わせると、並べたパーツの順番(指示)通りにイモムシを動かすことができ、プログラミングが学べる知育玩具。遊びながら成功失敗を繰り返すことで、自然とプログラミングの基礎を身につけることができるという。メーカー希望小売価格は8,100円。

今回マテルと共同研究を行った静岡大学教育学部塩田研究室は、「情報教育やキャリア教育、環境教育や創造性教育などの現代的教育課題に関して、どのように教えていくか」というテーマのもと、様々な企業と共同研究を実施している。両者は、2017年11月から、静岡大学の塩田真吾准教授を中心とし、 「コード・A・ピラー」を活用した指導やカリキュラムを含む教育パッケージの内容の開発を目的とした共同研究を開始しており、「コード・A・ピラー」を自分の意図したように動かすために試行錯誤を重ね、どのようにゴールまで辿り着けるか、ゴールまでどんなルートが考えられるかなどの論理的思考を育むカリキュラムの開発を目的とした研究を行ってきた。

今回の共同研究によって開発された教材導入カリキュラムは、本格的なプログラミング授業を導入するにあたり、専門教員の不在や確たる教材が少なく不安の声がある中、PCを使用する必要がない上にリーズナブルな価格で購入でき、児童たちがグループワークで議論しながらプログラミングを学ぶことができる教育パッケージとなっている。

  • 「コード・A・ピラーで、プログラミングにチャレンジ!」コース
  • 「コード・A・ピラーで、プログラミングにチャレンジ!」解答例
  • 「コード・A・ピラーで、プログラミングにチャレンジ!」コースと解答例

カリキュラムの一例として、小学校低学年向け「コード・A・ピラーで、プログラミングにチャレンジ!」コースでは、コード・A・ピラーを自らの手で触りながら、自分の意図したように動かす活動を通して、プログラミングへの興味や関心を育て、カードを組み合わせて動きを考え、試行錯誤を繰り返す活動を通して、どうすればゴールにたどり着けるか、他にどんなルートが考えられるかといったことを論理的に考える練習を計45分間で行うという。

また、同教材カリキュラムの利用にあたっては、コード・A・ピラーの貸出しが可能となっている。貸出しは、申し込みフォームから依頼できるという。教材カリキュラムの提供開始予定日は7月9日、コード・A・ピラーの貸出しは7月末が予定されている。なお、コード・A・ピラーの無料貸出しは、各学校1台まで、期間は到着後2週間となっている。