日立製作所(日立)は4月25日、エネルギー・設備情報を一元管理する統合マネジメントサービス「EMilia」を、三菱重工相模原製作所に導入し、本格稼働を開始したと発表した。

EMiliaは、スマートグリッドや、ビル・工場・エリア向けなどのエネルギーマネジメントシステム事業における同社の実績や、空調機器や蓄電池、太陽光、コージェネレーションシステム(CGS)、工場やプラントに設置される産業機械に関するノウハウを体系的に整備・融合させたクラウド型統合エネルギー・設備マネジメントサービス。

相模原製作所で稼働開始となったEMiliaは、相模原製作所のエネルギーセンターに設置されている三菱重工業製ガスエンジン発電機6台と、その排熱を有効活用する吸収式冷凍機をはじめとした熱源機器の最適な組み合せをシミュレーションするエネルギー管理システムとして、既存のモデルをベースに相模原製作所向けに機能が追加開発されており、EMiliaから提供される気象条件と過去の需要実績をもとにした翌日の電力・熱の需要予測や、ピーク電力削減、排熱回収の効率向上を実現するCGSの最適な稼働計画の立案、設備ごとの個別システムを統合した相模原製作所全体の見える化などの機能が実現されている。

同サービスの導入により、相模原製作所のエネルギーコストを5%削減できる見込みだという。

三菱重工相模原製作所CGSへの「EMilia」適用イメージ