デルタ電子は4月22日まで幕張メッセにて開催されている「TECHNO-FRONTIER 2016」にて、スマートグリッド向け通信プラットフォームDeltaGridを用いたエネルギーマネジメントシステムの紹介を行った。

DeltaGridは、フイールド上のセンシングデバイスとデータセンサ内のアプリケーションソフトをリンクすることでスマートグリッド向けのネットワークの構築を可能とするプラットフォーム。通信ネットワークシステムはメーター、データゲートウェイを含む、ローカル電力計量アプリケーション用の単一層アーキテクチャとして設計することができる。これにより、ニーズに応じた柔軟な電力供給や、ネットワーク内のデバイスの故障予防などに活用することができるとする。

デルタ電子が提案するエネルギーマネジメントシステム。スマートメータやパワーコンディショナから収集した情報をデータコレクタで収集、データゲートウェイへ送信する。データゲートウェイは集められた情報をクラウドへ直接送る。また、各データコレクタはメッシュネットワーク化されているため、通信品質も確保されている。

また、デルタ電子が3月に試験運用を開始した電気自動車用急速充電器も展示。同製品は200V、380V、400V,480Vと各国の入力電圧に対応し、内臓のRFIDカードリーダーによる認証・管理を行うことができる。出力容量は30kW/46kW/50kW。

電気自動車用急速充電器

デルタ電子は、同社オフィスに設置したこの急速充電器を用いた会員登録不要の充電決済サービス「EZQC」の試験運用を3月30日より開始するなど具体的な取り組みを進めている。